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ポケモンGOで犯罪は本当に増えるのか?

ローリングストーン日本版 7/19(火) 17:00配信

このゲーム・アプリは、殺人、強盗からハイウェイでの交通事故まであらゆることで非難されてきた。だがその真実は?

ポケモンGOに求める「進化」とは?

『Pokémon GO(以下、ポケモンGO)』は、私たちの遊び場を飛び越し、死体を見つける方法を変え、そう、要するに我々の生活に多大な影響を及ぼしつつある。その背景、真実に迫る。

7月10日、ミズーリ州オファロン市警察の警官は、フェイスブックに1通の警告記事を掲載した。それは、黒のBMWに乗った4人組が被害者を駐車場におびき出すのに、ポケモンをある場所に引きつけ、結果として、他のプレイヤーたちも同様に引きつける、"ポケストップへ"という"ビーコン(灯台)"を設置していたというものだ。"ポケストップ"など、地元警察がフェイスブックに投稿する内容に含まれるフレーズとしては、思いもよらなかったもののひとつだ。報道によれば、この若い男たちは、8人か9人からの金品の強奪には成功したものの、あっさり逮捕されたという。都市伝説の正体を暴くことで人気のサイトSnopes.comに、自称被害者の1人が、この若者たちはそれほど賢くなかったと書いた。彼らがもっと高価なアドオンで釣らなかったこと、"通りから少し外れたポケストップ"のそばにたまたまビーコンを設置して、これがたまたま人気のない場所だっただけ、というのがその理由だ。

ポケモンGOに関する事件の数々

だが、シカゴの少年が誤って"近所の治安の悪い場所"に行ってしまい、刺傷強奪に遭ったとか、フロリダの十代がポケモンのコレクションを盗もうとして弟を殺害したなど、多くの犯罪事件についての速報は誤りであることが明らかになった。偽ニュース・サイトのCartelPressに投稿された、こうした「風刺的な」ストーリーは、その後、Snopes.comで覆されている。CartelPressのサイト管理者の一人、パブロ・レイエス氏がDaily Beastで主張した内容によれば、扇動的な見出しでユーザーのクリック数を狙ったのではなく、そのサイトの新しいプラットフォームを単に試している最中に、ポケモン関連の大量の話題を誤って公開してしまい、それが急速にインターネットに拡散してしまったのだという。「そうした作り話が誤ってクチコミ化してしまった」とレイエス氏は言う。

だがそうした話の中の1つ、不適切に配置されたピカチューが原因でマサチューセッツのハイウェイで玉突き事故が起きたという話は、Snopes.comの検証を通過したものではないかもしれないが、新しいポケモン現象から生じる大きな問題を暗示している可能性がある。このゲームは、人々を外出させ、歩き回らせることを目的として設計されているが、見事なまでに怠惰な気質を持つアメリカ人は、自動車でも遊べることに気付いている。インターネットに出回っている情報によれば、ゲームのGPS機能はプレイヤーが時速20マイル(約30Km/h)以上で移動すると動作しなくなるので、ベストなのは車に乗ってゆっくりと徘徊し、ポケモンが近くにいることがわかると急ブレーキをかけることだという。『ポケモンGO』を原因とした深刻な自動車事故の報告はまだないが、いくつかの警察署ではポケモンをプレイしながらの自動車の運転に対して警告している。(米国7月12日現在)

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最終更新:7/19(火) 17:00

ローリングストーン日本版

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