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支配下登録勝ち取ったホークス石川柊太が5日間の一軍で学んだこと――『ももクロ』力に大きな一歩

ベースボールチャンネル 7/20(水) 6:50配信

ケガに泣かされ続けた日々

“最も支配下に近い育成”といわれてきた石川柊太が、7月1日、念願の支配下登録を勝ち取った。そして5日、早くも一軍選手登録。プロ野球選手として、大きな一歩を踏み出した。

 ここまでの道のりは、決して平たんなものではなかった。
 創価大学から、2013年の育成ドラフトで1位指名を受けて入団した右腕は、期待されながらも、2年間はケガに泣くシーズンだった。それでも石川は、「焦ってはいない。ケガなくやれれば評価してもらえると思う」と前を向いていた。

 そして、今年5月21日に自身初の二軍戦登板を果たした。そのデビュー戦で先発し、5回3安打無失点と好投。自己最速150キロもマークした。

 水上善雄二軍監督も、「非常に良いピッチングをした。見ていてワクワクさせてくれる投手。三軍の時から良い投手だとずっと気になっていた。彼は良いものを持っている」と評価しながらも、「大事なのはこの次」と慎重な見方を示していた。これまで石川は、投げた後に違和感が出ることが多かったのだ。手術をしてからは少しずつ改善されてきたというが、投げた翌日に何も異常なく、そして、その次を無事に登板できるかが課題とされた。

力ある速球を評価

 しかし、そんな心配も杞憂に終わる。その後、4試合に登板して2勝0敗、防御率2.50の成績を残し、最速も153キロまで伸ばした。

 高村祐二軍投手コーチは、「みんな気付いてると思うけど、スピードあるあそこまでの球を投げられるピッチャーはなかなかいないよ」と石川の素晴らしい能力を称賛する。

 一方、三軍時代から石川を見てきた入来祐作二軍投手コーチは、この時期の一軍昇格は「予想外だった」という。「ケガの多い選手なので、近い未来だとは思っていなかった。今季はとにかくケガのないシーズンを送ってほしいと思っていたところだった」と話す。それでも、「確かにここ何試合すごく良くなって、去年より力が上がっていることは我々も実感した」と石川のこれまでの歩みを振り返り、「まだまだやらないといけないことはたくさんあるけど、一軍で自分でしっかり感じて、更に成長して欲しい」と愛情いっぱいに発破をかける。

 同じ育成選手として入団し、1年目から何度もバッテリーを組んできた張本優大は、「妥当だなと思います。ずっと力のあるピッチャーだと思っていたので」と同期の支配下選手登録を祝福した。「元々、まっすぐに力のある投手だけど、ケガをした時期もあって。でも、リハビリでしっかりトレーニングしてきたんでしょうね、変化球の精度も上がっていて、今年が一番良くなってて、支配下になって……」。育成3年目の勝負の年。共に切磋琢磨してきた仲間の朗報に、「同期としてうれしいけど、先を越された悔しさもある」と力を込める。支配下選手登録の期限は今月末。石川の奮闘は、仲間達にも刺激を与えている。

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最終更新:7/20(水) 6:50

ベースボールチャンネル

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