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【MLB】田中将大が投じた1球が全米メディアで注目。「このえげつない球を見よ」

ベースボールチャンネル 7/20(水) 11:00配信

驚異の変化に正捕手も取り損ねそうに

 ヤンキース・田中将大の驚異のシンカーが、魔球と認定された。
 17日のレッドソックス戦に先発し、6回3安打1失点で7勝目を挙げた右腕。その試合でブロック・ホルトに投じた1球が、米メディアで注目の的となっている。

 CBSスポーツは「この田中のえげつない球を見よ」との見出しで特集。左打席の打者は腰を引くほどのコースから、一気に外角へ決まる。捕手のオースティン・ロマインも予想以上の変化についていけず、危うく捕り損なわんばかり。「そう、これはフロントドアのツーシームだ。ただこの変化は”リバース・スライダー”と名付けてもいい」と動画付で驚異の変化を伝えた。

 FOXスポーツも負けていない。「ヤンキースの投手が、今季のメジャーで最もぞっとする1球で捕手さえもあざむいた」と見出しを付け紹介。全く同じ動画を添えて「捕手もついていけていない。もちろん打者が打てるはずもない」と伝えた。

 CBSはその変化を表現するのに「nastiness」、FOXは「filthiest」という言葉を用いた。ともに元の形容詞は「nasty」と「filthy」で、ツーシーム/シンカーなどのムービングファストボールを表現するのに使われる言葉。元の意味は共に「汚らしい、不快な、卑劣な……」などあまりいい言葉ではないのだが、野球用語としては非常に肯定的。相手打者にとって、それだけ厄介な球、ということだ。

スプリット投手からの変化

 14年にメジャー移籍して、最初の2シーズンの田中は、スプリットピッチャーという印象しか残せていなかった。それが今季に入り、ツーシーム/シンカーを軸として、ゴロアウトで打たせて取るスタイルに変化した。CBSは「この変化を見れば一目瞭然だろう。彼は非常に優れたスプリット投手として知られてきたが、それを生かすのにも有効な第2の武器を手にしていた」と評価した。

 レッドソックス戦は、敗れればポストシーズン進出への希望が完全に断たれかねないという、崖っぷちで迎えた大一番だった。前半戦は44勝44敗の勝率5割で、地区首位オリオールズに7.5ゲーム差離された7位でターン。後半戦開始早々、因縁の宿敵に本拠地で2連敗し、落としたら同一カード3連敗の屈辱のスイープとされていた。

 そこで踏みとどまらせる、チームを救うこれぞエースの投球だった。田中も「後半戦が始まってチームが2連敗していたので、なんとかボストン相手に1個拾っておきたかったと思います。僕自身もそういうところで勝っていかないとっていう思いもあったので、チーム一丸となってこの勝利をつかむことができたんじゃないかと思います」と自身の公式HP上で語った。

 2年前に全米を震撼させた宝刀スプリットに加え、新たに全米の注目を集めたツーシーム/シンカー。2つの魔球を手に、逆転プレーオフ進出を目指す。

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:7/20(水) 11:00

ベースボールチャンネル

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