ここから本文です

「ポケモンGO」の任天堂だけじゃない モバイルゲーム関連銘柄が好調

Forbes JAPAN 7/20(水) 8:00配信

モバイルゲーム「ポケモンGO」の大ヒットを受けて、任天堂の株価が急上昇している。だが2016年に入って株価が上昇しているのは、任天堂だけではない。アナリストたちは、小規模ながらも急速な成長を遂げているモバイルゲーム関連銘柄の今後について、楽観的な見方を示している。



調査会社ニューズー(Newzoo)では、2016年にモバイルゲーム業界の売上は21.3%増加すると推定(ゲーム業界全体の成長率は8.5%と推定している)。市場シェアでPCゲームを上回るとみている。統計調査会社スタティスタ(Statista)は、アメリカにおけるモバイルゲームのダウンロード売上は2013年の9.1億ドル(約959億円)から2016年には13.2億ドル(約1,391億円)に増加すると推定している。

アクティビジョン・ブリザード(Activision Blizzard)、エレクトロニック・アーツ(Electronic Arts)とテイクツー・インタラクティブ(Take-Two Interactive)はいずれも2016年、ゲーム市場で競合他社を圧倒。3社の株価は7月11日からの週にこれまでの最高値を更新した。

「コール・オブ・デューティー」「ワールド・オブ・ウォークラフト」や「ディアブロ」など人気家庭用ゲームのメーカーであるアクティビジョンは、2月に「キャンディークラッシュ」のメーカー、キングデジタル(King Digital)を59億ドル(約6,221億円)で買収。アクティビジョンの株価は年初来8.7%上昇している(S&P500の年初来上昇率は5.3%)。

「スター・ウォーズ」シリーズや「マッデンNFL」などのゲームを販売しているエレクトロニック・アーツ(EA)は、モバイル部門の売上について、前四半期比で一貫した増加を記録。モバイルゲーム部門の売上高は2016年度第4四半期(1~3月期)、前年同期比15%増加した。調査会社アップアニー(App Annie)によれば、2015年にアンドロイドおよびアップル上で最も多くダウンロードされたのが、EAのモバイルゲームだった。同社の株価は年初来12.9%上昇している。

テイクツー・インタラクティブは3月末で終わった2016年度の収益が前年度比31%を記録。人気ゲーム「グランド・セフト・オート(GTA)」シリーズや「WWE(世界レスリングエンターテインメント)」シリーズのメーカーだ。「GTA:リバティーシティー・ストーリーズ」やタブレット&スマホ向け「WWEスーパーカード」などのモバイルゲームには、それらの一部知的財産を活用している。「WWEスーパーカード」は1,000万回以上ダウンロードされており、同社の無料モバイルゲーム(基本プレイ無料、アイテム課金)の中で最も経済的成功をおさめた作品。同社の株価は年初来13%上昇している。

とはいえ、今のところ最大の勝者は任天堂だ。アメリカでの「ポケモンGO」のリリースを受けての株価上昇で、同社の時価総額は数十億ドル増加した。だが実際に同社が「ポケモンGO」でどれだけの利益を得るのか、同ゲームにどれだけ人気を維持する力があるのかについては疑問視する声もある。

ビデオゲームメーカー各社にとって、モバイルゲームは明らかな台頭勢力であり重点を置く成長分野だが、従来型のゲームプラットフォームも依然として十分な存在感を維持している。任天堂の株価は14日、さらに15%上昇したが、少なくともその一部は、昔を懐かしむゲーマーたちにとって嬉しいニュースが理由となった。任天堂エンターテインメント・システム(海外版ファミコン)の小型版に30種類のソフトを内蔵したものが、11月に発売されるということだ。

Shreya Agarwal

最終更新:7/20(水) 8:00

Forbes JAPAN

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Forbes JAPAN 2017年1月号

株式会社アトミックスメディア

2017年1月号
11月25日(金)発売

890円(税込)

Forbes ID 無料会員登録を受付中!
今ならもれなく電子版最新号をプレゼント

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。