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合成大麻の真実:ゾンビタウンを生み出す「K2ドラッグ」の正体とは

ローリングストーン日本版 7/20(水) 19:00配信

致命的な危険ドラッグ「K2」の正しい知識と撲滅への道。

2016年7月12日(現地時間)、ニューヨーク市でK2またはスパイスと呼ばれる合成大麻の過剰摂取により30名以上が救急搬送された。未知の化学物質を含み、大麻と同様の効果が得られるとされる合成大麻は2008年頃から全米の貧困層を中心に流行し始めたが、コンビニや合法ドラッグショップで簡単に入手でき、無法状態にある。

大麻合法化はドラッグ戦争終結の切り札となるか

1本分あたりわずか1ドル足らずで入手可能な上に種類も豊富なため、ホームレスに人気がある。ニューヨークをはじめ多くの都市ではK2の製造と販売を禁止したため、病院への搬送者が85%減少したという。しかし、合成大麻の問題は消滅していない。 今回の大人数による過剰摂取は、ブルックリンのマートル通りとワイコフ通りの交差点付近で発生した。ローカルニュースサイトDNA Infoによると、この地域は地元では「K2天国」と呼ばれ、高架下に麻薬常習者がたむろし、家の前や庭先で堂々と大麻を吸っているという。 合成大麻の摂取は異常行動や呼吸不全を引き起こし、道端に倒れ込んでいる常習者も多い。しかし今回の事件の場合、ゾンビのような麻薬常習者の様子がいつもよりも異様だったため、目撃者が緊急通報した。その光景をある住民は「まるで(テレビドラマの)ウォーキング・デッドのようだった」と表現している。合成大麻を過剰摂取したとみられる33名が病院へ救急搬送された。ニューヨーク・タイムズ紙によると、警官隊がブロードウェイやマートル通り周辺を巡回して道端で気を失っている人々の生存を確認し、反応のない者は担架に載せて救急車で搬送したという。 合成大麻とその危険な副作用について、以下を読んで欲しい。

合成大麻とは?
合成大麻は、乾燥させた葉と刈り取った草に化学物質を吹き付けたもので、カラフルなパッケージに入れられて「K2」や「スパイス」などさまざまな名前で販売されている。これまでに数百種類の合成大麻が確認されているという。米国国立薬物乱用研究所(National Institute of Drug Abuse)によると、合成大麻は天然大麻と見た目は類似しているものの、その効果は天然のものとは異なるという。不安や興奮、吐き気や嘔吐、血圧の急上昇、震えや発作、幻覚や妄想を引き起こし、暴力行為を起こすケースもある。使用される化学物質は種類が多様で組み合わせもたびたび変更されるため、症状や副作用も合成大麻の銘柄や、時にはパッケージによって異なる場合すらある。

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最終更新:7/20(水) 19:00

ローリングストーン日本版

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