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「ポケモンGO」で痛感、テンバガーはやはり身近にある! 

会社四季報オンライン 7/20(水) 20:16配信

 「テンバガー(10倍上がる株)を見つけるには、まずは自分の家の近くから始めることだ。裏庭か、さもなければ商店街か、職場である。」

 これは、株式投資家のためのバイブルで不朽の名著とされる『ピーター・リンチの株で勝つ』の一節である。筆者のピーター・リンチ氏は1977年から1990年までの13年間、米国の有名ファンド「フィデリティ・マゼランファンド」の運用に携わり、その間NYダウが約3倍に上昇する中、ファンドの基準価格を約28倍にしたという驚異の運用成績を残した伝説のファンドマネジャーである。

 同時に「テンバガー」という言葉を、広く一般の人々に知らしめたことでも有名だ。同書の中で、「話題の銘柄や証券会社の推奨銘柄や専門誌の『今週の銘柄』などは無視して、自分自身の調査に基づいて投資すべきだ」と書いているように、アナリストなどプロの専門家の分析より、身近に起きている現象や奥さんの一言に投資のヒントがあると一貫して訴えている。

 著者自身の経験、あるいは友人から聞いた話を本書でいくつか紹介しているが、そのうちの一つが以下の逸話だ。

 「投資に無関心な奥さまが、買い物途中で見つけたパンストの会社や女性の洋服店に対して、投資に熱心なご亭主はほとんど関心を示さず、当然のこととしてその企業に投資もしなかった。しかし結果は、奥さまが注目した企業はテンバガーやもっと凄い100倍株となり、ご亭主の選んだ銘柄は株価が半分になった。」

 私自身も身近な出来事に何より注意を払ってきたつもりだし、セミナーなどでも多くの方々に身近なものにこそ注目すべきと呼びかけてきた。そんな私が今、痛烈に反省していることがある。「最も身近な人」が、ここ最近毎日のように熱く語っていた「身近なテーマ」、つまりピーター・リンチ流に言えば最も重要なテーマに対して、あまり真剣に取り合わなかったために、ある出来事の初動に対して素早く対応できなかったからだ。

■ なんで今度だけ……

 それが7月6日に米国で先行配信された、スマホゲームの「ポケモンGO」である。あまりの反響のすごさに、各種メディアは人気の過熱ぶりを一斉に報じているが、それら報道を簡単にまとめると以下のとおりだ。

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最終更新:7/21(木) 19:31

会社四季報オンライン