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神経科学者も気鋭の起業家も言ってます、「寝るのも仕事のうち」

ライフハッカー[日本版] 7/21(木) 12:10配信

Inc.:筆者は数週間前、執筆していた記事の取材のために、成功をおさめたやり手の起業家とチャットをしました。時差があったため、相手にとっては真夜中の時間帯でした(筆者のことを、世界一礼儀知らずのジャーナリストだなんて思わないでください。相手がその時間にコールしてきたのです)。チャットを終えたあと、もうひとつ聞きたいことが浮かんだのですが、急ぎではなかったためメールで質問しました。返事が来るのは翌朝だろうと考えながら。ところが、相手の時間で早朝4時30分に返事が届いたのです。筆者はメールへの返信に、冗談半分で「一体、いつ寝ているのですか」と書き添えました。

それに対する答えはこうでした。「睡眠を取るのは私のライバルたちです」。

そう考える起業家は決して彼だけではないはずです。けれども、ライターのDavid Kadavy氏が「Medium」に先日投稿したとても印象深い記事を読んだ時、筆者の頭にまず浮かんだのは、その起業家の男性のことでした。その記事には、Kadavy氏が神経科学者のJohn Kounios氏を相手に先ごろ行なったインタビューの内容が抜粋されていました。インタビューのテーマはご想像どおり、「睡眠」です。

■ 睡眠は知的活動である

その記事でもっとも意義深かった箇所を引用しましょう。

“ 寝ているからといって「何もしていない」わけではありません。睡眠は知的な活動です。睡眠は創造的な作業なのです。脳は記憶をかき回して、頭のなかに張った蜘蛛の巣を取り除いています。つまり、アイデアを生み出しているのです。眠ること自体が活動です。問題を解決しようとしている時に、「いったん寝かせてみよう」などと言って、自分が仮眠してしまうことがありますが、それは、問題の解決に取り組んでいないわけではありません。眠ることこそが、問題解決への取り組みなのです ”

Kadavy氏の記事ではさらに、眠っている間に脳が何をしているのかについて、より詳しく説明しています(一言で言えば、記憶を定着させています)。しかし、筆者が先日電話で話をした起業家のように、「睡眠は時間の無駄だ」と考えている人には、上記の引用を読むだけでも十分、考え直すきっかけになるでしょう。

「寝ている暇などない。山のようにたまっている仕事の方がよっぽど大事だ」と思うかもしれません。けれども、本当にそうでしょうか。たまった仕事の方が、脳の機能をベストに保つよりも重要ですか。仕事を片づけることの方が、新たなつながりや関連性を発見して独創的なアイデアを生み出すことよりも、意義深いのでしょうか。睡眠は、無意味ではありません。絶対に欠かせない頭のメンテナンスなのです。

もう1人、Kadavy氏の記事を読んで思い浮かべた人物がいます。ベンチャーキャピタルの「Y Combinator」の支援を受けて、NPO支援ツールを提供する「Amicus」を創業した、注目の若手起業家、Seth Bannon氏です。Bannon氏も、休暇に関して似たような主張を唱えていて、その理屈はほとんど同じです。ビーチに座って、息をつく暇もないほどおもしろい小説を読みふけるなんて意味のないことで、それよりはクライアントに1人でも多く会ったり、商談をまとめたりすることの方がどう考えても大事だと一般的には思われがちだけれども、Bannon氏は起業家に対し、休暇に対する価値判断を改めるよう強く勧めています。休暇は無駄などではありません。実は、仕事の一部として欠かせないものなのです。

Bannon氏はこう話しています。「プロのマラソンランナーはレースとレースの合間に長期の休みを取ります。それについて言い訳などしませんし、休んでいるからといって非難する人もいません。なぜなら、休息と体力の回復は、プロのアスリートにとって不可欠であることをだれもが知っているからです。それと同じことが起業家(というか、すべての人)に当てはまります。燃え尽きを予防するのは仕事のうち、十分な休息を取ることも仕事のうちなのです」。

あなたは睡眠や休息を極端に軽んじていませんか。

Neuroscientist to the Super Busy: Sleep Is Work, Too | Inc.
Jessica Stillman(原文/訳:遠藤康子/ガリレオ)

最終更新:7/21(木) 12:10

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