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将来嘱望されるも31歳で引退 元リバプールDFが鳴らす警鐘とは

THE ANSWER 7/21(木) 18:33配信

元デンマーク代表のアッガーが薬の過剰摂取に苦しんだ過去を告白

 厳しい戦いを強いられるアスリートは、負傷を抱えながらプレーする状況が多々ある。その痛みを打ち消すため鎮痛剤を使用する選手も多いが、欧州サッカーの名門クラブ、リバプールなどでプレーした元デンマーク代表DFダニエル・アッガーは過剰摂取で苦しんだ過去を英紙「ガーディアン」のインタビューで独白している。

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 2010年南アフリカ・ワールドカップに出場し、リバプールにも06年から14年まで所属したアッガーは、最終ラインの統率者として将来を嘱望された選手だった。記事によると、かつてチームを率いたラファエル・ベニテス氏(現ニューカッスル監督)から「私が指揮を執った中でベストの戦術家だったことは間違いない」と絶賛されたほどだったが、シーズンが終了した今年6月、わずか31歳という若さで現役引退を表明した。

 記事によると、そんなアッガーは腰痛など満身創痍の状態で戦い、引退に際して鎮痛剤の服用による影響も要因の一つとなったという。

 アッガーがケガと付き合わなければいけなくなり、鎮痛剤の服用を始めたのは07年から08年にかけてのことだった。腰にヘルニアの症状が発症し、膝からつま先にかけての痛みが激しくなったという。それを抑えるためにリウマチの際にも用いる鎮痛剤を服用し始め、何とかプレーしたい一心で1日3回、2錠ほどを飲み続けることも多くなっていったようだ。記事の中でアッガーは「僕はキャリアの中であまりに多くの鎮痛剤を飲んでしまった」と振り返っている。

試合当日に起きた“事件”、「他のアスリートが同じ状態に陥らないことだけを願っている」

 薬の副作用からか、気だるさを感じることが多々あり、無気力状態にムチを打とうと、薬と同時にカフェインを摂取する行為に出たという。その習慣により危機的状況に陥ったのは古巣ブレンビーに復帰して以降だったようだ。

 記事ではコペンハーゲンとの試合で起きたある“事件”を紹介。試合当日の朝、アッガーは鎮痛剤2錠を飲み、ホームスタジアムに着いてからも2錠を服用。その結果、15分ほど意識を失ってしまったという。その後、意識を回復し、ウォーミングアップ前にエナジードリンクを飲みながら試合に備えたが、根本的な解決にはならず、ロングボールの処理すらままならない状況で開始わずか29分でピッチを去ることになった。

「僕はキャリアの最後でこれらを摂取するのを完全にやめた。このことを告白しても僕にとって何も得ることはない。だけど、僕は他のアスリートが同じ状態に陥らないことだけを願っている」

 アッガーは記事の中で自らが陥っていた状況をそう回想している。

 アスリートにケガはつきものだが、その後の対応を間違えるとキャリアに悪影響を及ぼしてしまう危険性もある。アッガーは現役選手たちに対し、自身を“反面教師”にしてほしいと警鐘を鳴らしている。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:7/21(木) 18:34

THE ANSWER

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