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【ド軍番米国人記者の眼】前田健太の活躍は予想通り?予想外? 開幕前『スカウティング・レポート』から検証

ベースボールチャンネル 7/21(木) 11:00配信

中4日に慣れてきたとは数字では証明しがたい

 広島東洋カープから、前田健太がロサンゼルス・ドジャースへ移籍した直後の今年冬には、彼の球種が米国でどの程度通用するのか、確固たる試算ができる人間は皆無だった。我々米国記者ができることと言えば、スカウト陣に質問を重ね、彼らの推測を伺うことしかなかった。なので、我々はオフの間、スカウティング・レポートばかり眺めていた。

 そして、季節も大きく変わった今、そのスカウティング・レポートを振り返ってみたい。ルーキーイヤーも折り返し地点を過ぎ、前田の長所・短所は、米国スカウト陣の予測通りだったのか? それとも、当時の我々には見えなかった何かが存在しているのだろうか?

 その答えは、ともに「イエス」である。

 前田がメジャーリーグで最もアジャストしなければならなかったのは、先発ローテ5人制だった。つい先日、前田本人は「中4日ローテにようやく慣れてきた」とコメントしたばかりだ。しかし彼のスタッツから、そのコメントを裏付ける数字は出していない。

 今シーズン、前田が無失点を遂げた4試合のうち3度は、中日が5日あった時だ(残りの1試合は、レギュラーシーズン初戦だったため統計上は中4日の計算となるが、その前の公式戦では、49球しか投げていない)。実際、前田の防御率は、中5日(2.54)と中4日(3.59)では、大きく差が開いている。また、勝敗も中5日では4勝1敗、中4日では3勝5敗だ。

 関連材料として、前田の速球にも差がみられている。中5日での球速は89~94マイル(143~151キロ)なのに対し、中4日では87~92マイル(140~148キロ)に落ちるのだ。『ESPN.com』は、中4日での登板が前田の球速に影響するだろうと予測していた。先発投手の球速平均は92マイルのメジャーリーグにおいて、これは非常に大きな懸念材料と言える。

 一方で、前田の球速はシーズン序盤よりも上がっている。4月の平均球速は90.2マイル(145キロ)、6月は91.15マイル(147キロ)、7月(登板3試合での平均)は90.86マイル(146キロ)だ。

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最終更新:7/21(木) 11:20

ベースボールチャンネル

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