ここから本文です

「PCが重い...」と感じているなら要チェック。ChromeがRAMを大量に使用する理由とその対応策

ライフハッカー[日本版] 7/21(木) 19:10配信

MakeUseOf:いろいろなブラウザについて少しでも調べたことがある方なら、『Google Chrome』がリソースを少し使いすぎるきらいがあることをご存知でしょう。「タスクマネージャ」や「アクティビティモニタ」を見ると、リストのトップにChromeが表示されるのをよく見かけるのではないでしょうか。

では、Chromeはなぜ、とりわけほかのブラウザと比較して、これほど多くのRAM(ランダムアクセスメモリ)を使ってしまうのでしょう? どうすれば、それを抑えることができるのでしょう?

■ Chromeは本当にRAMをほかより多く使っているのか?

ズバリ、答えはイエスです。Chromeが貪欲にRAMを消費しているという評判はしかるべきものです。ほかのブラウザと比較した場合、常に大量のメモリを使っているわけではないのですが、ほかよりも多いのはたしかです。IT関連ニュースサイト「ITPro」が最近行ったテストで、「Facebook」のページと「YouTube」の動画、「BBC」の記事、『Outlook』のウェブアプリ、ITProのホームページを開いた場合、Chromeは約600MBのRAMを使用することがわかりました。それに対して『Firefox』が使った量は、わずか400MB強でした。

また、自分でもテストしてみたことがある方なら、Chromeが『Opera』や『Firefox』『Edge』『Internet Explorer』(IEは紙一重の差ですが)といったほかのブラウザよりも多くのメモリを使用することにお気づきでしょう。Chromeは市場に出回っている製品の中で最速のブラウザの1つですが、そのタイトルを保持するために多くのリソースを必要としているのです。


■ Chromeはなぜ、これほど大量のRAMを使用するのか?

なぜChromeがこれほど大量のメモリを使うのかを理解するには、Chromeがほかのブラウザと何が違うのかを少し理解する必要があります。あなたのコンピューターにインストールされているどのアプリも、コンピューターのRAM内でたくさんのプロセスを実行しています(RAMでは、コンピューターを稼動させるという大変な作業が行われているのです)。RAMはデータの一時的な保存場所で、非常に高速です。コンピューターのCPUはRAMの中にあるそのデータに、ハードドライブから引き出すよりもずっと素早くアクセスできます。

ChromeがRAMを使用する上でほかと違うのは、それがすべてのタブやプラグイン、拡張機能を異なったRAMプロセスに保存しているという点です。これは「プロセス分離」と呼ばれていて、あるプロセスが別のプロセスへ書き込むのを防ぎます。だから、コンピューターのタスクマネージャやアクティビティモニタを開くと、Chromeのためのさまざまなエントリをいくつも見ることになるのです。これらの各プロセスは少量のメモリしか使用しませんが、合算すると、かなりの高負荷になる場合もあります。


■ Chromeはなぜ、このような方法でRAMを使うのでしょう? その理由は、安定性と速度に関係しています。

それぞれのプロセスを別々に実行することによって、もしどれか1つがクラッシュしても、ブラウザ全体の安定が保たれます。例えば、プラグインに不具合が生じることが時々ありますが、そのような場合には、そのタブを更新しなければなりません。もしすべてのタブとプラグインが同じプロセスで実行されていたら、タブだけではなく、ブラウザ全体を閉じて、もう一度開く作業が必要になるはずです。

これは、シングルプロセスのブラウザではタブ間で共有できる一部のプロセスも、Chromeではタブ毎に複製しなければならないということです。しかし、サンドボックス化や仮想マシンの使用と同じように、これにはセキュリティ上の利点がついてきます。例えば、あるタブでJavaScript攻撃が発生した場合、Chromeでは、その攻撃がほかのタブに及ぶことはありません。一方、シングルプロセスのブラウザでは他に影響が及ぶ恐れがあるのです。

タブやプラグイン、拡張機能に加えて、ほかのいくつかのプロセスもRAMを使用します。その代表例が「プリレンダリング」です。プリレンダリングによってChromeは、あなたが次に移動することが予測されるウェブページの読み込みを開始できます(それはGoogleの検索結果のトップ、あるいは、ニュースサイトの「次のページ」リンクかもしれません)。プリレンダリングはリソースを必要とするので、かなりの量のRAMが消費されますが、うまく機能している場合には、この機能のおかげで、大幅にスピードアップしたブラウジングエクスペリエンスが期待できます。

反対に、もしうまく機能していなければ、RAMの使用量が多すぎるせいで、すべての動作がスローダウンしてしまうことがあります。


■ ChromeのRAM使用は問題か?

もちろん、RAMを大量に使用しているからといって、必ずしもChromeが問題を引き起こしているわけではありません。RAMを使用していなければ、何の役にも立っていないということです。あなたのコンピューターは、それを使って初めて、データに素早くアクセスし、処理をスピードアップできるのですから。RAMを努めてクリアな状態に保っているなら、コンピューターは自らのパワーを活かしていないということになります。携帯電話と同じように、実行中のプロセスをRAMから取り除くことで、実際には処理速度の低下を招くこともありえるのです。

しかし、Chromeがあまりにも大量のRAMを使っている場合には、問題を引き起こす恐れがあります。ほかのアプリが使用できるメモリ量が制限されるでしょうし、ブラウザからの重要な情報をクイックアクセスで利用できる機能がうまく働かなくなるかもしれません

結局、ChromeのRAM使用は、それがブラウジングであれ、コンピューター全体であれ、処理速度が低下して初めて問題になるのです。Chromeが多くのRAMを使っているけれども、スピードに関して何らマイナスの影響が出ていないと考えるなら、心配は無用です。

ただし、RAMの大量使用が実際に処理速度の低下を招いているのであれば、問題に対処すべきです。


■ ChromeのRAM使用量を減らす方法

ブラウジングをスピードアップしつつ、Chromeのメモリ使用量を減らせる方法はたくさんありますが、おそらく、もっとも有用なのはChromeの「タスクマネージャ」です。Windowsのタスクマネージャと同じように、このウィンドウを使って、どのタブや拡張機能が一番多くメモリを使っているかを確認し、それらを閉じて空き容量を確保しましょう。

Windowsの場合は、「Shift+Esc」を押すだけでタスクマネージャにアクセスできます。Macの場合は、ウィンドウメニューからタスクマネージャを開きます。

こうすることでリソースを大量使用しているプロセスを取り除くことができますが、有効な手段はほかにもたくさんあります。例えば、URL欄に「chrome://flags/」と打ち込み、「タブのメモリを自動解放する」を有効にしておくと、メモリが少なくなった時に、長時間使用されていないタブが停止状態になります。

また、パワーを大量消費している拡張機能を無効にしたり、Chromeが使用しているリソース量の管理を手伝ってくれる拡張機能をいくつか追加したりすることも可能です。フラグ(隠し設定)を微調整したりいじってみたりするのも良いでしょう。もちろん、別のブラウザへ乗り換えるのも有効な手段です。特にMacBookユーザーの方は、いっそのことそうするのが良いかもしれませんね。

Why Is Chrome Using up So Much RAM? (And How to Fix It Right Now) | MakeUseOf
Dann Albright(訳:阪本博希/ガリレオ)
Photo by Shutterstock.

最終更新:7/21(木) 19:10

ライフハッカー[日本版]

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフハッカー[日本版]

株式会社メディアジーン

毎日更新中

最新ITサービス使いこなしガイド
ビジネス向けガジェット/ツール紹介
いま使える節約マネーハック術
モチベーションを上げるマインドハック

なぜ今? 首相主導の働き方改革