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米国「オトナの玩具」市場 1兆6,000億円産業の躍進ぶり

Forbes JAPAN 7/21(木) 16:00配信

ロサンゼルスで7月17日から3日間開催された「オトナの玩具エキスポ」(ANME:Adult Novelty Manufacturers Expo)は今年で20回目。これは最新のバイブレーターやラブドールなどを集めたオトナの玩具の見本市だ。



近年は海外からの参加者も増え、老舗ブランドのLOVEHONEY(ラブハニー)から比較的新しいOhMiBod(オーマイボッド)まで数多くのメーカーが出展している。運営元によると顧客のリピート率は高く、順調に利益をあげているという。

ANMEの共同創設者でアダルトグッズメーカーCalExoticsのCEOスーザン・コルビンは「この業界の市場規模は150億ドル(約1兆5,900億円)で、2020年までに500億ドル(約5兆3,000億円)を超える見込みです」と述べた。コルビンとともに、イベント運営を支えるチャド・ブレーバーマン(アダルトグッズメーカーDoc JohnsonのCOO)に、この業界がどのように発展してきたのか、そして将来の展望について聞いた。

ブレーバーマン:弊社の創業は1976年。当時、世界には数えるほどしかオトナ向け玩具メーカーが存在していませんでした。当時のアメリカにはそのような市場がありませんでした。アダルトグッズはブランド化されることも梱包されることなく、他の商品と一緒にプラスチックバッグに入れられて売られていたのです。弊社はアメリカで初めて商品を「クラムシェル」と呼ばれる容器に入れたメーカーであり、パッケージに凝ったりロゴや商品名をつけたりコンセプトを打ち出すなどのブランディングを行ったパイオニアです。

今では150億ドル規模の市場に成長し、世界中に何百ものメーカーが存在します。これまでの成長を踏まえると、今後数十年にわたりメインストリームで急激に成長し続けていくと考えます。
--{「セックス・アンド・ザ・シティ」が業界を変えた}--
「セックス・アンド・ザ・シティ」が業界を変えた

コルビン:ここ数年でいくつかの転換点がありました。米国ではレーガン政権の時代の後、主にビル・クリントン大統領の時代において、人々のセックスに対する姿勢が変わりました。1998年にアラバマ州で大人向け玩具の販売が違法となり、テキサス州では2008年まで厳しい規制にさらされるなど逆境はありましたが、ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のヒットが状況を変えました。

1990年代後半に文化的規範が変わったことは業界にとって良いことでした。女性が自立して人生を自ら切り開くようになると、ベッドルームでもその傾向がみられるようになり、やがてメインストリームのメディアでもオトナの玩具が取り上げられるようになったのです。

最近この業界の成長に寄与したのが小説から映画まで作られた「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」です。ケーゲルボール(膣の筋肉を収縮させるグッズ)が売り切れるという、この小説が発売されるまでは起きなかった現象が起きたのです。映画が発表になるとさらに業界が注目され、メインストリームの小売業者がより一層興味を示すようになりました。将来的には、人々が習慣的な性行為のメリットを理解するにつれ、性の健康に関する話題がメインストリームのメディアでも取り上げられる機会が増えるとみています。

Janet Burns

最終更新:7/21(木) 16:00

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