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「やりたいこと」を見つけたい時にまずやるべきこと

JBpress 7/21(木) 6:00配信

 私は主にベンチャー企業の経営者と、キャリアについて(前向きに)悩んでいる方にコーチングを提供しています。

 コーチングはスポーツなどのコーチと異なり、何かを「教える」わけではありません。本人が持っているけれど普段表に出てこない考えやアイデア、思いを「引き出す」お手伝いをするのです。

 アドバイスを求められた場合には、もちろんできる限りのアドバイスを伝えますが、コーチングのメインは質問をすることです。私の質問に対していろいろ考えてもらい言語化するという対話を通じて、アイデアや思いを引き出すことになります。

 今回は、40歳を過ぎた方のキャリアに関するコーチングでよく出てくるテーマについて書きたいと思います。それは、「今の仕事には満足しているけれども、今後の人生を考えると、数年以内に次のステージに向けて進みたい。どうしたらいいだろうか?」というものです。

 寿命が延びた今、定年退職後の生計を立てるために働き続ける人が増えています。また、定年退職後に収入を得る必要がなくても、人の役に立つ仕事や社会貢献など、やりがいのある日々を送りたいという人も増えているようです。それはとても自然な考えだと思いますし、自分の人生に真摯に向き合っていて、素晴らしいことですね。

■ やりたいことが明確な場合

 そういう悩みを持つ人たちは2つのタイプに分かれます。まず、「やりたいことはすでに明確だ」というタイプ。もう1つは「やりたいことが分からない」というタイプです。

 前者については、悩みを解決するのはわりと簡単です。「いつ頃までに、そのやりたいことを始めればいいのか」と、期限を決めるのです。それが決まれば、その期限までに何をやったら良いのかが具体的になります。

 例えば、ある方の場合、次のようにやりたいことが明確でした。

 「日本では、35歳以下または経営陣の転職市場は充実しているけれども、35歳以上で経営陣ではないマネージャーレベルの人を斡旋する場がほとんどない。一方、中堅企業には、それらの人材に対するニーズがある。自分の今までの経験を生かして、そうした人材の斡旋をしていきたい」

 ただし、その方は何をやっていいのかが分からない状況でした。

 そこで、私は「いつ頃、それが実現できたらいいですか?」と尋ねました。すると「3年後くらい」との返事でした。「何が整っていたら、3年後にスタートできそうですか?」とさらに聞くと、「転職候補者と、クライアント企業が、ある程度確保できることです」とのことでした。そして、私はまた尋ねます。「それぞれ、どの位の数が確保できれば良さそうですか?」 それに答えられれば、3年後までにその数字を確保する方法をアクションプランとして起こしていけばいいだけです。

 その方は、3年後までの大まかなアクションプランを決め、最初に起こす行動としてクライアント企業になりそうなところのリスト化にも着手することができました。そして、「これで前に進めます」とおっしゃって帰られました。

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最終更新:7/21(木) 18:50

JBpress

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