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日本でも液体ミルクの製造許可を―熊本地震を機に高まる声

政治山 7/22(金) 11:50配信

 母乳か粉ミルクか…授乳にあたって日本では現在、2択しかありません。母乳が出なければ粉ミルクに頼るほかありませんが、お湯が作れない環境だったり、哺乳瓶が消毒できない環境だったりしたら…想像するだけで、怖い話です。

災害時に重宝―お湯や消毒の必要なし

 ところが、地震や台風でライフラインが遮断されれば、こうした不安は現実となります。お湯がなくても、消毒する手段がなくても、乳児にミルクを提供できる環境を整えることは、災害大国の日本にとって、世界のどこの国よりも喫緊の課題といえます。

 欧米には「液体ミルク」という第3の選択肢が用意されています。常温で賞味期限が平均5カ月もあるため、災害に備えて常備しておくこともできますし、粉ミルクを作る環境や時間がないときに液体ミルクで代用することもできます。

熊本地震でフィンランドのメーカー5000個を無償提供

 4月14日に発生した熊本地震で、不安は現実のものとなりました。建物にひびが入るなどした熊本市民病院では患者を急きょ県外に搬送しましたが、避難所に駆け込んだ妊娠中の女性や乳児を抱えるお母さんは不安を訴えました。

 この事態にいち早く対応したのは、フィンランドの乳製品メーカー「ヴァリオ」でした。日本フィンランド友好議員連盟などの働きかけもあり、液体ミルク約5000個を無償提供し、熊本県益城町や西原村などの保育所に配られました。

横浜市の主婦・末永さんが2年前から署名活動

 2年前、横浜市の主婦・末永恵理さんは、「赤ちゃんがすぐ飲める乳児用液体ミルクを日本でも買えるようにしてほしい」と、市民団体『乳児用液体ミルクプロジェクト』を設立しました。オンライン署名賛同サイト「Change.org(http://goo.gl/bccuCG)」で「おでかけにも備蓄にも使える便利な乳児用液体ミルクを、日本でも製造してください!」として賛同を募っています。

 当時、ご自身も生後6カ月の乳児を育てていた末永さん。妊娠中に、欧米で愛用されている液体ミルクが、日本にないことを知り、行政の認可と国内メーカーの製造ラインを確立するために立ち上がりました。

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最終更新:7/22(金) 11:50

政治山

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