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藤森照信が設計・監修したモザイクタイルの博物館、オープンです!

Casa BRUTUS.com 7/22(金) 14:00配信

のんびりした街に巨大な坊主頭が出現!

あちこちに不思議な“縄文建築”を建てている藤森照信がまたまたやってくれました。中身は今や貴重なモザイクタイルを展示する〈多治見市モザイクタイルミュージアム〉。さっそく行ってみたのでレポートです。

ゆるやかなすり鉢状の敷地に建つ〈多治見市モザイクタイルミュージアム〉。多治見市はタイルややきもので知られるが、エリアによって作られるものに違いがあり、このミュージアムがある笠原町はモザイクタイルで有名だ。モザイクタイルとは表面積が50平方センチメートル以下の小さなタイルのこと。細かいカーブに合わせて貼れるため、水回りなどに多用されていたが、ライフスタイルが変化したためか、次第に生産量が少なくなってしまった。このミュージアムは1995年ごろから町の有志が集めていたモザイクタイルのコレクションをもとに、2011年ごろに建築史家でもある藤森照信に設計を依頼したもの。それから約5年、2016年6月についにその姿を現したのだ。

坊主頭のような外観は、タイルの原料になる粘土を切り出す採土場を模したもの。上に毛、ではなく木がちょぼちょぼ生えている。実際に採土場では粘土を掘り出した崖の上に、こんなふうに木が並んでいる光景がよく見られるのだそう。ファサードには茶碗のかけらなどが埋め込まれている。

土の山に開いたドアのようなエントランスから中に入って受け付けを通ったら、まず階段で4階に上ろう。登り窯か、暗いトンネルのような大階段を上り切ると、いきなり真っ白な空間に。この4階は藤森照信がキュレーションした、モザイクタイルの展示室だ。

笠原町の住宅や工場、全国の銭湯・旅館などから集めてきた絵付きタイルやモザイクタイルが展示されている。実際に使われていたと思われる豪華な絵付きのトイレ、おばあちゃんの家にあったような小さな風呂桶や台所の流し、富士山を描いた銭湯のタイル絵などが並ぶ。なぜかマリリン・モンローのモザイクタイル絵もある。

「モザイクタイルのメーカーさんが色数の豊富な自社製品のアピールのためにつくったものです」と学芸員の村山閑さんが教えてくれる。最上階のこのフロアでは屋根に丸い穴が開いていて、晴れるととても明るい。もちろん雨も入ってくるけれど、展示物は耐水性のあるタイルなので無問題だ。

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最終更新:7/22(金) 14:00

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