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イブラの「中国ツアー免除」に見るモウリーニョの哲学 マンUでも最優先する守備組織の構築

Football ZONE web 7/22(金) 12:30配信

選手ごとに適した調整法があると主張した“スペシャル・ワン”

 マンチェスター・ユナイテッドに新加入した元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、まだチームに合流しておらず、中国ツアーにも不参加となっている。ジョゼ・モウリーニョ監督は、イブラの“VIP待遇”について「最高のスーツはしっかりと寸法を測って作ったもの。選手も同じだ」と独特の言い回しで説明。選手それぞれに適した調整があると主張している。英紙「デイリー・メール」が報じた。

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 イブラヒモビッチは今夏、スウェーデン代表として欧州選手権(EURO)に参戦。しかし、チームはグループステージであえなく敗退した。そうしたなか、決勝トーナメント1回戦まで戦ったイングランド代表FWウェイン・ルーニーらが中国ツアーのメンバーに名を連ねているにもかかわらず、早期敗退したイブラにはより長い休養が与えられている。

 それでも指揮官は、34歳のカリスマを特別扱いしているわけではないと主張。オフシーズンの調整方法は、選手によって異なると指摘している。

「最高のスーツはしっかりと寸法を測って作られたものだ。そうだろう? ちゃんと測って作られたスーツならば、店に置いてあるサイズで、自分に合うかどうか分からないものより良いものであるはずだ。私は選手に対しても、それと同じことをする。同じ選手は2人いない」

「ストライカーは後でもパズルを完成できる」

 イブラヒモビッチは現在34歳。同じ1981年生まれのMFマイケル・キャリックと並んでチーム最年長プレーヤーとなる。さらにプレミアリーグ初参戦となるため、適応するための十分な時間が必要となるだろう。

「ズラタンについての決定は、スタッフと何時間も調査や分析、話し合いを行った結果。たとえ、彼がイングランド代表の選手よりも1試合早くEUROで敗退していても、だ。みんなそれぞれ異なるんだ。体も違う。心も性格も違う。彼には適応するための時間が必要だ。だから休暇を与えた。みんな異なった方法で準備をする」

 モウリーニョ監督は、自身のチーム作りの考え方についても語っている。イブラヒモビッチのようなストライカーをチームに組み込む前に、DFラインや中盤の構成力を高める作業により気を使うという。インテルやレアル・マドリード、チェルシーといった過去に率いたビッグクラブでも、チームに鉄壁の守備を植えつけた“スペシャル・ワン”の哲学は、ユナイテッドでも変わっていない。

「トレーニングの段階から、私は完璧にフィットするスーツを作ろうとしている。私のチーム構成において重要になのは、私がストライカーとして考えている選手よりも他のポジションのことだ。まずは相互関係についてチームのプロフィールを変えていくことが必要になる。ストライカーはその後でも、簡単にパズルを完成させられる」

 イブラヒモビッチは今後、キャリントンにある練習場でトレーニングを続け、7月30日に母国スウェーデンのヨーテボリで行われるガラタサライとのテストマッチで、ユナイテッドデビューを飾ると見られている。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:7/22(金) 12:30

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