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関東で地震が頻発、直下型大地震の前触れか?

JBpress 7/22(金) 6:10配信

 7月17日午後1時24分頃、茨城県南部を震源とするマグニチュード5.0の地震が発生し、茨城県南部・埼玉県北部および南部・千葉県北西部・神奈川県東部で震度4、東北地方から中部地方に至る広い地域で揺れを観測した。資料整理のため休日出勤していた筆者は、久々の縦揺れを感じて肝を冷やした。

 また7月19日には千葉県東方沖を震源とするマグニチュード5.2の地震があり、千葉県南東部で震度4の揺れを観測した。20日の朝にも茨城県南部を震源とするマグニチュード5.0の地震が起きた(最大震度4)。

 このところ茨城県~千葉県を震源とする地震が相次いでいる。しかし気象庁はその原因について何ら説明を行っていない。

 熊本地震が発生してからはや3カ月が過ぎた。だが、被災地域では現在も余震が続いている。

 熊本地震については、発生直後のコラム(4月19日「熊本地震を教訓に直下型への備えを急げ」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46628)で「熱移送説」を提唱している角田史雄埼玉大学名誉教授の解説を紹介した。

 その後、角田氏のほうから「熊本地震をはじめ、日本で発生する地震の仕組みを広く一般の方々に理解してもらうために本を書きたい」との要望があり、7月21日にPHP研究所から「次の『震度7』はどこか!」という書籍を緊急出版することになった(角田氏と筆者の対談方式)。今回はその概略を紹介したい。

■ 地震は「熱エネルギーの伝達」によって起きる

 角田氏が提唱する「熱移送説」について、改めてそのポイントを紹介したい。

 ・熱移送説が唱える地震発生のメカニズムは「プレートの移動」ではなく「熱エネルギーの伝達」である。1960年代後半に提唱されたプレートテクトニクス説(以下「プレート説」)はその後の観測事実により様々な矛盾が指摘されている。だが、日本ではその事実がほとんど知られていない。例えば「マントルが対流することでプレートが動く」と言われてきたが、多くの研究者が計算を行った結果、マントルの対流による摩擦力だけでプレートを動かすことができないことが分かってきた。このため「何がプレートを動かすのか」は、いまだにはっきりしない。

 ・火山の噴火と地震の発生原因は同じである(一連の火山・地震過程を「VE過程」と呼ぶ)。熊本地震以降「活断層」が地震の原因のように言われているが、大地の裂け目である活断層は長い時間が経過するとくっついてしまうため、自ら地震を発生させることはない。しかし、熱エネルギーによって地下の岩層が膨張して割れることで、地震が発生する(古傷跡の活断層は熱エネルギーで生き返る)。

 ・地球の中心(外核)から高温の熱エネルギーが南太平洋(ニュージーランドからソロモン諸島にかけての海域)と東アフリカの2カ所へ出てくる。南太平洋から出てきた熱エネルギーは西側に移動しインドネシアに到達すると、3つのルートに分かれて北上する。

 ・3つのルートとは、(1)インドネシアのスマトラ島から中国につながるルート(SCルート)、(2)インドネシアからフィリピンに向かい台湾を経由して日本に流れるルート(PJルート、今回の熊本地震に関連する)、(3)フィリピンからマリアナ諸島に向かい伊豆諸島を経由して伊豆方面と東北地方沿岸へ流れるルート(MJルート)、である。

 ・熱エネルギーは1年に約100キロメートルの速さで移動する。

 ・地球の内部構造が約10億年間も不変であることから、火山の噴火と地震の発生場所は ほぼ変わらない。

 以上が熱移送説の概略である。

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最終更新:7/22(金) 6:10

JBpress

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