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ハリルJ専属シェフが語る勝つための栄養学 決戦2日前から控えるべき食事は

THE ANSWER 7/23(土) 15:33配信

日本代表専属シェフが語る勝つための食事とは

 勝つための準備は試合2日前から本格化する――。アスリートにとって、栄養摂取は最大のパフォーマンスを出す上で重要なポイントとなるが、トップアスリートは試合に向け、食事面でどのような準備を行うのか。また、コンディションを整えるための理想的な「食」とは。サッカー日本代表の海外遠征時に専属シェフとして帯同する西芳照さんに『試合に勝つための栄養摂取』について話してもらった。

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「合宿や遠征では朝は普通のたまご料理にご飯や味噌汁、そしてお魚やウインナー、ハムを出すようにしていますね。ただベーコンは脂が多いから出さないようにしていますね」

 西さんはこう語る。

 かつてJFAナショナルトレーニングセンターJヴィレッジの総料理長を務め、現在は福島県広野町のレストラン『アルパインローズ』『クッチーナ』でシェフを務めている西さん。2011年3月の東日本大震災を受け、福島第一原発への対応に当たる作業員に対して「温かい食事を提供したい」との思いから、被災地となった生まれ故郷に留まり続け、腕を振るっている。

 また、『日本代表専属シェフ』の肩書きでも有名。06年にワールドカップ・ドイツ大会に臨んだジーコジャパン以来、イビチャ・オシム氏、岡田武史氏、アルベルト・ザッケローニ氏、ハビエル・アギーレ氏、そしてヴァイッド・ハリルホジッチ監督と6つの政権にわたって日本代表戦士の胃袋を満たしてきた。

 今年1月に行われたリオデジャネイロ五輪アジア最終予選では中東の地で戦うU-23日本代表に栄養たっぷりの食事も提供。“アジアで勝てない”とも言われた手倉森ジャパンは念願の優勝を手にしている。

闘莉王「西さんの料理が楽しみだった」、試合に向けたメニュー作りとは?

 海外遠征中でもまるで日本にいるかのような充実の食生活を提供するシェフに、歴代の代表選手も感謝の気持ちを忘れない。元日本代表DF田中マルクス闘莉王も「西さんの料理が本当に楽しみで仕方なかった」と振り返るほど、海外で戦う選手を心身にわたって支えてきた。

 西さんの語ってくれた朝食メニューは、基本的に一般の人々の食卓と大きくは変わらない。体脂肪率を厳しく管理するトップアスリートだけに脂身の多いベーコンなどの食材はなるべく避けるというが、試合の数日前から勝つための準備が本格的にスタートする。トップパフォーマンスを引き出す上では試合当日から逆算した栄養補給が肝心だと西さんは語る。

「試合中に走り切れる体力を保つために、試合前2日間は炭水化物を中心とした食事に切り替えます。それと同時に油脂を控えるようにしています。例えば鶏肉なら皮を抜くようにしますし、部位で言えばササミや胸肉を積極的に使います。

 揚げ物の料理は出さず、素材でもバターやクリームは使わないようにしています。そういったルールを守りながら調理していますね」

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最終更新:7/23(土) 15:33

THE ANSWER

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