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子どもが世界でいちばん幸せなオランダ。現地で子育てをする日本人の母親が語ったこと

ライフハッカー[日本版] 7/23(土) 19:10配信

ユニセフのイノチェンティ研究所による『先進国における子どもの幸福度』というレポートをご存知でしょうか。イノチェンティ研究所は、先進国における子どもの状況をモニタリングして比較することを目的に2000年からレポートカードシリーズを報告しており、2013年、このレポートを公表しました。

「物質的豊かさ」「健康と安全」「教育」「日常生活上のリスク」「住居と環境」という5つの指標で分析されたレポートで、先進29カ国中、オランダは総合1位でした。ちなみに、日本ユニセフでは、『先進国における子どもの幸福度―日本との比較 特別編』を国立社会保障・人口問題研究所との共著で公表、先進31カ国で比較し、オランダは総合第1位、日本は第6位でした。

オランダ人パートナーと私の間には子どもがいないので、日々の暮らしで子どもの幸福感を実感することはないですが、それでもオランダに滞在する度に感心することがあります。それは、子どもたちが堂々としていることと、大人たちの子どもへの接し方がフラットであることです。子どもを「小さき者」として庇護するのは日本もオランダも同様なのですが、オランダの場合、子どもを「守る」と同時に、ひとりの人間として「認めて」接しているように感じます。認めるとは、その子なりに感じること、考えていることに、オトナとして上から目線で聞くのではなく、対等な人間の意見としてしっかり耳を傾けているという意味です。そのような大人の接し方もあってか、子供らしい恥じらいはあっても臆することがなく、自分に満足しているようです。

子どもの自己肯定感はどうやって生まれているか

ある夏の日、パートナーの友人宅に遊びに行った時のことです。

“ やあ、ショウコ! ひさしぶり!! 元気にしてた? さあ入って。コーヒーにする? 
ところで、東京の生活はどう? うまくいっている? ”

玄関先で温かく迎えてくれたのは、友人ではなく、弱冠13歳の息子。3歳の頃から彼を知っていますが、「カタコトのオランダ語で話しかけてくれた子ども」から「自然に英語を操るハツラツとした少年」に成長していました。昔から元気な男の子でしたが、その堂々たるもてなしぶりと自信にあふれた姿はまぶしいほどでした。「パパ」ではなく名前で呼ばせ、友人のように対等につきあうという独特の子育てをしている父親の元で暮らしているからかもしれませんが、他の友人の子どもたちも、内気、明るい、ぶっきらぼう、はかなげなど性格の違いがあるとはいえ、「自分らしさ」にはためらいがないように見えます。

自分らしくいられることは、子ども自身が感じる幸福感にも関係しているはずです。個人主義の国とはいえ、他者と自分の区別がまだ曖昧な幼い頃から育まれているらしい圧倒的な自己肯定感はどこからくるのだろう。そこで、今回、オランダ人を夫にもち、オランダで子育てをしている2人の日本人女性にそのヒントを探ってみました。取材をお願いしたのは、ハーグ在住の大塚いづみさんとルーモント在住の幸子ウルセムさん。2人からの話を聞いているうちに、私が常々感じている、その子が自分に満足している様子は、個性尊重というくくりだけではなく、母親と父親を支える制度、子どもを巡る社会のありように関係していることがおぼろげながら見えてきました。

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最終更新:7/23(土) 19:10

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