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アスティエ・ド・ヴィラットが出版社を設立し、パリのガイド本を発表。

Casa BRUTUS.com 7/23(土) 13:00配信

パリで唯一の陶器メーカー〈アスティエ・ド・ヴィラット〉がなんと、出版社を設立しました。第一弾はパリのガイドブックです。

アスティエ・ド・ヴィラットはパリで唯一の陶器メーカー。トレードマークでもある真っ白な陶器はすべて職人によるハンドメイドで、ひとつひとつ表情が異なる風合いが魅力となっている。そんなアスティエ・ド・ヴィラットが2016年1月、パリ市内のサン・ヴィクトール通りに出版社〈エディション・アスティエ・ド・ヴィラット〉を設立。その第1冊目となる本『MA VIE A PARIS』(私のパリ生活)を発刊した。

今、なくなりつつある活版印刷でつくられたパリのガイドブックだ。銅による活字を組み合わせて印刷する技術で、パリで唯一の活版印刷のアトリエを買い取り、それをきっかけに出版社を立ち上げた。

「2000年から作り続けている手帳をお願いしているアトリエで78歳の職人さんがやっていたのですが、廃業すると聞いて僕らが買い取ることにしたんです。フランス国内で、活版で本が印刷できるのはここだけ。新しい人たちを入れてスタッフを育てようとしています」(イヴァン・ペリコーリ)。

「活版印刷は美しい。文字を組み立てていく、紙に痕跡を残す印刷、デジタルとは違う漆黒のインク、独特のインクの匂い、手仕事ゆえの微妙なゆがみ…。それらすべてに魅了されたんです。今、準備している日本語版も活版印刷の予定です」(ブノワ・アスティエ・ド・ヴィラット)。

ガイドブックの中身は300以上ものアドレスが紹介されている。ホテルやカフェ、レストランもあれば、水道管工事業者、天文観測所、絵画教室まで。「僕たちがパリで好きな場所をリストアップしました。実際によく行く場所だったり、通っているところです。親友に紹介するような感覚です。パリに住んでいる人だけじゃなくて、外国人でも楽しめると思います」(イヴァン)。

陶器も家具だけでなく、ステーショナリーや香水、キャンドルなども展開するアスティエ・ド・ヴィラット。手仕事にこだわり、職人とともにものづくりをしてきた姿勢がこの本にも感じられる。

text_Rie Nishikawa

最終更新:7/23(土) 13:00

Casa BRUTUS.com