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夏木マリが語る「写真」の魅力:「すべての表現の要になるのは愛」

ローリングストーン日本版 7/23(土) 13:00配信

ローリングストーン日本版 インタヴューアーカイヴ
2015年11月号掲載:RS CAMERA 夏木マリ
写真に写りこんだ"愛"

【写真あり】夏木マリが語る「写真」の魅力:「すべての表現の要になるのは愛」

音楽、身体表現、演技、さまざまな表現領域を横断してきた夏木マリが、今回、写真表現に挑戦する。彼女にとって、すべての表現の要になるのは愛だという。今回の写真の奥にもきっと写り込んだだろう"愛"について、話してくれた。

─ライカはご存知でしたか?

もちろん。写真家の友達も多いので、見せびらかさられたり(笑)。実際に私も持っていました。誰もが一度はライカと一緒に時間を過ごしたいと思うんじゃないかな。

─普段から写真は撮られるんですか?

携帯のカメラですが。Instagramもやっているので、前よりも撮るようになったかも。でも日記感覚。携帯のカメラは今の生活に合っているのだろうけど、でもそのぶん大変!タクシーに乗ってて夕日がキレイだったりすると"ちょっと運転手さん、待って!"って。食事する時も、"ちょっと食べるの待って!"って。あ、一緒にいる人が大変なのかも(笑)

─(笑)身体表現、音楽、演技といろいろな活動をされてきたうえで、携帯ではなく、きちんとしたカメラで作品として写真を見せるとなった時、モチベーションや意識の違いってありますか?

うーん、何の仕事でも表現でも、やはり最後はその人の心。気持ちなんですね。本当に愛を注ぎ込むと伝わる。だから作品を撮るとなった時、心が入らないとシャッターは押せない。

"100回見てももう一度見たいもの"は"自分の顔"

─今回は、写真作品の被写体は、ご自身とバラ。それはなぜ?

『バラと私』がテーマになりました。"100回見てももう一度見たいもの"って言われた時に、ナルシシズムではないけど、100回見ても飽きないもの、これからも付き合っていかなきゃいけないのは自分の顔なのかなって。花、特にバラに関しては、私は『One of Loveプロジェクト』という支援活動で、マリルージュというバラを作っていて、そのバラの花の収益を基に活動をしているんですが、長く付き合ってきてわかったことがあって。例えば、朝、人間と同じように二酸化炭素を出して息をしていたり。バラは自分の毒で枯れてしまうんだけど、私も自分の毒で空回りしている部分がいっぱいあるでしょ(笑)?私が長く付き合っていくもののマリアージュは100回見ても飽きないなと。



─身体表現をする人間でも、これからも付き合っていかなきゃいけないのは、やはり顔なんですね? 腕や脚でもなく。

うーん、やっぱりいちばん多く見るパーツだから。私は身体表現で、身体言語を探しているわけですが、身体の中で言語がいちばん多いのは顔だと思う。誰かに『笑ってみて』って言うと、口を開けて『わははは』ってなるわけ。でも表現ということでは、瞬きで笑ってみたりもする。これも笑うという言葉になり得る。その意味ではいちばん細かい言葉がしゃべれるのが顔

─なるほど。心が入らないとシャッターは押せないと仰ってましたが、長く付き合っているものでも、やはり改めて気持ちを作るプロセスが必要?

うーん、作るというか、待つという感じかな。愛おしいと思える瞬間を待つ。でもいつ来るかわかんないんだよね、その瞬間が。どれだけ偉い作家さんなんだって感じだけど(笑)

─それが「今だ!」ってはっきりわかるものですか?

何かを感じるんでしょうね。そういう意味では人間の五感ってすごい。こんなに自分に自信のない私でも、五感を信じてます。

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最終更新:7/23(土) 13:00

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