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なぜか共和党大会でプレイされた『ステイション・トゥ・ステイション』:2004年のボウイの演奏を振り返る

ローリングストーン日本版 7/23(土) 11:00配信

理由は定かではないが、2016年7月18日、クリーブランドで始まった共和党大会で、専属バンドがこのコカイン絡みの曲を演奏した。

【動画あり】なぜか共和党大会でプレイされた『ステイション・トゥ・ステイション』:2004年のボウイの演奏を振り返る

2016年7月18日、サタデー・ナイト・ライブ・バンドの元バンドリーダー、G・E・スミス率いる共和党全国委員会の専属バンドが、大会の冒頭でデヴィッド・ボウイの『ステイション・トゥ・ステイション』を演奏し、一部に動揺が走った。この10分に及ぶ、ボウイが1976年に発表したアルバムのタイトル曲は、ボウイのディスコグラフィーの中でも最長で、コカインとオカルティストのアレイスター・クロウリーの影響を多大に受けている。この曲がオープニングにふさわしいとスミスが判断した理由は定かではないが、メラニア・トランプがスピーチの一部を盗用したことを考えれば、決してこの日一番の奇妙な出来事ではなかった。

『ステイション・トゥ・ステイション』の正しいパフォーマンスを見たいなら、2004年6月4日に行われたデヴィッド・ ボウイのジョーンズビーチ公演のクリップをチェックだ。この公演は『リアリティ』ツアーの終盤に行われたため、ボウイはセットリストについてかなり大胆になっており、『ザ・ビューレイ・ブラザース』『ダイアモンドの犬』などの超レア曲が掘り起こされた。「70年代好きのみんな」と、曲の前に彼は言った。 「君たちの70年代じゃないかもしれないけど、こういう曲たちが僕の70年代なんだ。この『ステイション・トゥ・ステイション』という曲も」――この『ス テイション・トゥ・ステイション』のパフォーマンスはとりわけ素晴らしい。30年近く前にオリジナルでプレイしていたギタリストのアール・スリックを フィーチャーしているのも、その理由のひとつだ。

G・ E・スミスは、共和党全国委員会(RNC)のバンドリーダーを引き受けたことで多くの批判を浴びてきた。2012年のギター・ワールド誌のインタヴュー で、最初は拒んでいたのに前回の大会で演奏した理由を説明している。「彼らは、正気の沙汰とは思えない最終提示額を持って戻ってきた」と彼は話している。 「それで思ったんだ。『ふむ、これで(娘の)数年分の学費も払えるし、友達を6~7人は雇って相当いいギャラを出してやれるな』ってね。で、みんなで共和 党大会へ行ってプレイした。もちろん、俺たちは共和党支持者じゃないかもしれないけど、とてもおもしろかったよ・・・ 俺はプロのミュージシャンで、これは俺がずっとやってきたことだ。11の歳からプロのミュージシャンとしてやってきたからね。これが俺のやること、つまり 仕事なんだよ」

Translation by Naoko Nozawa

ANDY GREENE

最終更新:7/23(土) 11:00

ローリングストーン日本版

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