ここから本文です

やっつけの社員研修が死ぬほど勿体ない理由。 (後藤和也 産業カウンセラー/キャリアコンサルタント)

シェアーズカフェ・オンライン 7/24(日) 5:30配信

先日、東京都府中市役所が「ゆとり世代を叩き直すため」という意図で若手職員を自衛隊に入隊させる研修を実施した、という記事を目にした。ネット上では「不名誉なレッテル貼って業務と関連の薄い研修にぶち込むって、普通にパワハラ」「マネジメントの問題を新人に転嫁するのは最悪」等の非難が殺到している。

■自衛隊での研修とは
「東京都府中市が「ゆとり世代の若手職員を鍛え直す」という意図で、入庁3年目の職員を航空自衛隊で2泊3日の研修を行うことを決めたというのだ。
記事によると、研修の対象になるのは入庁3年目の事務職、技術職、保育士職のすべての職員50人。6月の平日3日間を使い、航空自衛隊府中基地で災害時の救助活動やあいさつ、行進などの基本動作の訓練を行うという。
入庁3年目は「一部の職員には自分が何をすべきかを見失ったり、積極性に欠けたりする傾向がある」のだそうで、市職員課は「規律に厳しい自衛隊の訓練を通じて、ゆとり世代があまり経験していない上下関係を学び、チームワークや積極性などの向上につなげたい」と説明したという。
キャリコネニュース「「ゆとり世代職員を自衛隊で鍛え直す」?――「ブラックすぎる」と大炎上中の府中市に真相を聞いてみた」 2016/05/27」


ただし、担当者によれば「ゆとり世代の職員に市が特段困っている、という訳ではないとしている。また、研修は『災害救助』を目的としており、大人数を泊まりで受け入られる場所として、府中市にある航空自衛隊が適切だと判断した」(前掲記事)とのことである。

しかしながら、自社の社員を自衛隊に体験入隊させる研修、というのは案外重宝されているようだ。ある企業では、まさに「ゆとり世代をびしっと」させるため、自衛隊を活用した研修を行っているという(京都新聞「「ゆとり世代びしっと」新入社員研修自衛隊の体験入隊活用増」2016/06/05)。自衛隊への研修委嘱については、精神論的で時代遅れという批判はありながらも、一定のニーズがあるとも言えるだろう。

1/3ページ

最終更新:7/24(日) 5:30

シェアーズカフェ・オンライン

記事提供社からのご案内(外部サイト)

シェアーズカフェ・オンライン(SCOL)

シェアーズカフェ株式会社

SCOLはマネー・ビジネス・ライフプランの
情報を専門家が発信するメディアです。
現在書き手を募集しています。特に士業や
大学教授、専門家を歓迎します。

Yahoo!ニュースからのお知らせ