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イチローは道具の扱い方も超一流 米国でも注目される流儀とは

THE ANSWER 7/24(日) 17:56配信

金字塔迫るイチロー、道具に対する愛情も話題に

 メジャーリーグ・マーリンズに所属するイチロー外野手がメジャー史上30人目となる通算3000本安打の金字塔まで残り4本と迫っている。メジャー16年目を迎えたイチローはチームで4番目の外野手という立ち位置ながら、勝負強い打撃を見せており、23日(日本時間24日)時点で打率.339、8盗塁など好調を維持している。

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 メジャー最年長野手となった42歳が一流選手であり続ける理由の一つには、バットなど道具を大事にする流儀もあるようだ。米地元紙「マイアミ・ヘラルド」がイチローがいかにバットを大切に扱っているかについて特集記事を組んでいる。

 イチローは新しいバットがクラブハウスに届くと、まずは握りを確かめ、バットを耳に当てながら手の平でたたいて反響音も確認するという。それによりいいバットなのか悪いバットなのかを判断し、スチール製のバットケースに収める。特製ケースには除湿剤が備えつけられており、バットを湿気から防いでいるという。

 また、イチローは四球などで出塁する際にも、他のメジャーリーガーのようにバットを放り投げたりしない。優しくバットを横たえる。そして、打てない時にも怒りに任せてバットに八つ当たりすることは絶対にしないと、記事では伝えている。

バットに対して「極限までのケアと注意」

 そんなベテラン外野手について、地元紙は「もしかすると、バットは長年に渡り、彼から施されてきた極限までのケアと注意に報いているのかもしれない。彼はバットを大事にする。そっと扱うのだ」と評している。

 イチロー自身、記事の中でバットに対する独特の作法についてこう語っている。

「バットを大事に扱わないことがあるでしょうか。これは自分たちの商売道具です。このバットを作ってくれた人たちのことを考えれば、このバットを作るための彼らのに労力を考えれば、どれだけ無礼なことなのかわかるでしょう。もしも、バットを放り投げたら、皆さんいい気分はしません。彼らも次の時には最高のバットを作ろうとはしないでしょう」

 メジャーの世界にも打てない時に怒りに任せてバットをへし折る選手や、ダグアウトでバットを使って物に八つ当たりするスラッガーもいる。それはイチローの流儀とは対極にある。

「それ(ヒット)は自分の技術でしょう。バットはバットですから」と語るイチローは、作り手への敬意、野球という競技へのリスペクトから、バットを何よりも大切に扱っているという。

 以前も現地メディアで「バットをまるでトロフィーのように扱う」とレポートされていたレジェンド。メジャーで金字塔を打ち立てようとしているイチローの道具に対する愛情はアメリカ人を感銘させているようだ。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:7/24(日) 19:46

THE ANSWER

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