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原美術館が『快楽の館』になる。篠山紀信ヌード写真作品展。

Casa BRUTUS.com 7/24(日) 13:30配信

1960年代から現在まで数多くのヌード写真を撮り続けてきた写真家・篠山紀信。〈原美術館〉を舞台に撮りおろした新作ヌード写真の企画展が、同美術館で開催される。

「ここ(=原美術館)で撮った写真をここに帰す(=展示する)」。本展の出発点はこの篠山のアイデアだ。展示される作品はすべて原美術館が舞台。30名にものぼるモデルを起用した撮影は、展示入れ替えの休館期間を利用して敢行された。そもそもどうして、この場所で撮影をしたのか?

〈原美術館〉は渡辺仁の設計により、1938年に西洋モダニズム建築のデザインを取り入れた私邸として竣工した建物。中庭を包み込むように緩やかな円弧を描いた空間、外壁のオフホタイトのタイル張りが特徴で、美術館として生まれ変わった現在も、日本近代建築の面影をそのまま残している。その建物の魅力こそが、写真家・篠山の「撮る欲望」をかきたてた。空っぽの展示室や竣工当時の面影が残る階段、通常は公開されてない屋上などあらゆる場所でシャッターを切り続け、身体と空間によって濃密なイメージが生み出されていく。

作品のいくつかは実際に撮影したその場所の壁面に展示される。写真の中のイメージと同じ場所で観るという感覚は一種の倒錯的な鑑賞体験をもたらすだろう。〈原美術館〉という舞台があるからこそ本展は成立する。ここだけで開催するもので、巡回展示はしないという。9月から来年1月までの4か月あまり、同館は『快楽の館』として耽美な饗宴を繰り広げる。

篠山紀信展 快楽の館

東京都品川区北品川4-7-25 TEL 03 3445 0651。9月3日~2017年1月9日。11時~17時(11月23日を除く水曜は20時まで)。月曜(9月19日、10月10日、1月9日を除く)、9月20日、10月11日、12月26日~1月4日休。1,100円。

text_Mariko Uramoto editor_Akio Mitomi

最終更新:7/24(日) 13:30

Casa BRUTUS.com

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