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文化ってなんだ? を問う都築響一からの挑戦状。

Casa BRUTUS.com 7/24(日) 14:00配信

現代美術から遠く離れた“エロ”のさまざまにクリエイティビティーの真髄を見る、大人の展覧会開催中。

秘宝館からラブドールまで、日本各地に散らばる“エロ・クリエイティブ”の局部と局面を追い続ける都築響一。1990年代から自らが撮り続けている写真と、秘宝館から譲り受けたインスタレーションを中心に、日本の“エロ・クリエイティブ”を集めた展覧会が話題を呼んでいる。

「この空間は立体の本のようなもの。写真や文章だけではわからないスケール感を感じてほしいです。僕の仕事の“エロ部門”は、93年、秘宝館から始まりました。インスタレーションを主にした展示を回遊して楽しむミュージアムとして71年に生まれた秘宝館は、最盛期には20軒以上を数えるほどの人気産業でした。今回は〈元祖国際秘宝館・鳥羽SF未来館〉の写真と映像、閉館時に譲り受けた展示物から数体を持ってきています。インテリ系上から目線とも民俗学的アプローチとも違う、エンターテインメントだけを目指した独自のエロ文化。こんなふうに、性を笑いとして捉えられる日本人の感覚ってすごいと思いませんか?」

昭和の薫りがするラブホテル・デザインの収集を始めたのは2000年前後。東京、大阪を中心に取材、撮影した写真が並ぶ。

「ホテルのウェブサイトもなかった時代、実際に足を運んで部屋のパネルを見て、面白そうなものを見つけては撮影依頼をして回りました。でも、ここに並んだホテルも現存しているものはごくわずか。ラブホテルも風俗産業の形もどんどん変わってきて、秘宝館はほぼ絶滅。エロ産業のデザインが急速に変わりゆく今こそ見てほしい展示です。逆に、外国の建築家たちはラブホテルにとても興味を持っている。例えば、浴室と寝室の間の壁を透明にしてみたり、ラブホテル・デザインのエレメントをうまく取り入れているんですよ」

『神は局部に宿る』都築響一presents エロトピア・ジャパン

〈アツコバルー〉 
東京都渋谷区松濤1-29-1 クロスロードビル5F TEL 03 6427 8048。~7月31日。14時~21時(日・月11時~18時)。火曜休。入場料1,000円。

photo_Kenya Abe text_Hikari Torisawa

最終更新:7/24(日) 14:00

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