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【名古屋】「小倉出て来い!」とサポーターは激怒。噛み合わない戦いぶりとともに浮かぶ看過できない課題とは

SOCCER DIGEST Web 7/24(日) 12:00配信

サポーターのストレスを増幅させるような試合を繰り広げ…

[J1第2ステージ5節]名古屋1-3甲府/7月23日/パロ瑞穂
 
 試合終了のホイッスルが鳴り響くと同時に、スタジアムは不穏な空気に包まれた。
 
「中林(取締役専務)! 分かってんのか! 出て来い!!」
 
 記者席のすぐ前方から、来賓席に向かって強烈なヤジが飛ばされる。しばらくして警備員が制止に入りこの事態は一旦収まったが、ゴール裏では試合後も多数のサポーターが居座り「小倉出て来い!」との怒号が飛び交った。
 
 この試合の結果を受けて、サポーターの怒りと不満が頂点に達したのも無理はない。前節まで12試合未勝利(クラブワースト)の名古屋は、年間順位で16位。同17位とやはり下位に沈む甲府との一戦は、いわば「裏天王山」。この大一番を前に、クラブの公式HP上に成績不振を謝罪する声明文を掲載するなど、必勝を誓って臨んだのだ。
 
 しかし、いざ蓋を開けてみると、サポーターのストレスを増幅させるような試合内容がピッチ上で繰り広げられる。自陣を固めた甲府に対し、序盤からボールを支配しゴールに迫ったものの、単発な攻撃ばかりで相手の守備ブロックをなかなか崩せない。
 
 前線のシモビッチにロングボールを当ててもチャンスを作れず、逆に10分、自陣からのゴールキックを撥ね返された流れから攻め込まれ、中央にカットインした河本明人のクロスから稲垣祥に先制点を奪われてしまう。
 
 焦りと重圧からか、味方同士の呼吸が噛み合わない場面も散見され、例えば前半終了間際にカウンターを迎えたシーンを切り取っても、安田理大が前方の永井謙佑に出したパスが一歩ずれてタッチラインを割ってしまった。
 
 このように、選手間の意思統一を欠いてチャンスをフイにしてしまったのは一度や二度だけではなかった。そういった事実もあって、前半に相手の守備網を崩してチャンスを作ったのは、ほぼ「ゼロ」。「前半は思うように狙いが出せなかった」と小倉隆史監督は振り返ったが、ゴール前の最終局面になると、選手たちがどこか迷いながらプレーしているようにも感じられた。

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最終更新:7/24(日) 14:02

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