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【川崎】初優勝への確かな確信と予兆――中村憲剛がFC東京戦後に10分超の激白

SOCCER DIGEST Web 7/24(日) 18:12配信

「綱渡り状態でこの1週間を過ごしてきた」

 
 FC東京戦に勝利した川崎の中村憲剛は、晴れやかな表情でミックスゾーン(取材エリア)に現われた。それもそうだろう。当初の予定よりも早く戦線復帰を果たし、さらに多摩川クラシコという注目の一戦だったのだから。

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 第2ステージ2節の名古屋戦でイ・スンヒから右足首に受けた悪質なタックルを受け、その影響はまだ残っていたという。
 
「いや痛いですよ。まだ長いボールは、気合いを入れないとかなり激痛が走る。ただ、やる以上はもう仕方ない。メディカルに感謝です。半分、今日は様子見ながらやっているところも多少あった。自分が行っていいところ、行っちゃいけないところと。(エドゥアルド・)ネットも前にどんどん出てくれていたし、すごく助けられた」
 
 この試合からリオ五輪メンバーの大島僚太と原川力がチームを離れたなか、それまでボランチでフル稼働していた大島のポジションに入ったのが中村だった。今季は左サイドハーフやトップ下を主戦場にしており、ボランチでのプレーを「楽しかった」と語る。
 
「毎日チャレンジして、それを乗り越えたら次の日の練習がやれるという綱渡り状態でこの1週間を過ごしてきた。90分できたことはすごく大きいし、何度か取られてしまったけど、球離れをできるだけ早くしながらというのもあった。久しぶりにボランチをやって楽しかった」
 
 晴れやかな表情の背景には「久しぶりのボランチ」という要素もあったようだ。万全とは言えない状態のなかでも、状況に応じた的確な判断で攻守の舵取りを担ったあたりは、“さすが”と言うべきだろう。
 

「あれだけボールを動かしていれば、隙ができると思った」

 中村の右足首は完治しておらず、FC東京戦は不安を抱えながらもプレーだったと明かす。
 
「ボランチと最終ラインが待ち構えているところに入っていくのは、ちょっと恐いところもある。引っかけられる可能性もあるし、ひょんなことから足首を持って行かれることも多い。前で完結できるならしてほしい、というのもあった」
 
 中盤でボールを捌きながら、「詰まったら、またサイドを変えて。その方向性を決めるのは、俺とネットの役目。前の絡みもそんなに悪くなかった」と、序盤から手応えを掴んでいた。
 
「もう少し前を向いてゴールに向かってくれれば良かったけど、相手もそこに網を張っていた。(相手は)後半持たないだろうなと思っていたし、やり続けるしかないなと。最後(の崩し)がちょっと雑な部分もあったので、そこをもう少し丁寧にやろうという話をしていた。ネガティブな声は全然出ていなかった」
 
 やり続けるしかない。まさにそう話し合っていたとおりの展開となる。川崎が攻め続けて迎えた81分、中村を起点に左サイドへ展開。車屋紳太郎の正確なクロスから、最後は小林悠がヘディングで決勝点を叩き込んだ。
 
「あれだけボールを動かしていれば、隙ができると思った。その隙を上手く突いて悠が決めてくれた。こういう試合は年間で何度かあるけど、1-0で終えたのは大きい」
 
 引き分けで終わっても不思議ではなかった展開。それでも、最終的に勝利を手にしたのは川崎だった。中村は「結果論」と前置きしたうえで、チームの良いムードに言及する。
 
「最近、雰囲気というか、空気がチーム内にある。そのままやれば点は取れるだろうって。これはすべて結果論ですけどね。悠が点を取ってくれたから言えること。でも、一人ひとりがそういう想いを醸し出しながら、1プレー1プレーをやることで、相手に欠けるプレッシャーは全然違う」
 

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最終更新:7/24(日) 19:02

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