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夏のオフィスエアコン、みんな結構「寒い」と思っていることが判明!

HARBOR BUSINESS Online 7/24(日) 9:10配信

 環境省では、地球温暖化対策のため、2005年の夏から、冷房時の室温を28℃にしてもオフィスで快適に過ごせる、「クールビズ(COOLBIZ)」を提唱してきた。これまでの継続的な呼びかけにより、現在のクールビズの認知率が約9割と社会的にも定着した。クールビズの期間を5月から9月または10月までに設定する企業が多くなった。クールビズは、地球温暖化の原因となるCO2を削減するために、冷房時の室温を28℃に設定し、オフィスで快適に過ごすための様々な工夫が環境省から提案され、各企業でも実施されている。

 そんな中、2016年7月7日、三菱電機ビルテクノサービス株式会社が「ビジネスパーソン1,000名に聞く、夏のオフィスのエアコンに関する意識と実態調査」を発表した。

 オフィスの設定温度は、環境省が推奨する28℃に温度設定しているオフィスが、28.2%で最多である。なお、28℃は、回答者の最高設定温度である。27℃:16.6%、26℃:18.4%と続く。実に63.1%のオフィスがエアコンの設定温度を26℃以上にしているという。

 さて、この「26℃以上」という温度、果たして実際に働く人にとってはどのように受け取られているのか?

◆男性も「寒い」という人が多め!

 オフィスの冷房設定温度に対して、「寒いと感じる:ちょうど良いと感じる:暑いと感じる」の割合は、男性が36.2%:29.0%:34.8%、女性が60.0%:19.2%:20.8%となっている。

 オフィスの冷房設定を「寒い」と感じる女性は、60.0%。これは容易に想像つくところだが、以外にも男性も「暑い」と感じる(34.8%)よりも、「寒い」と感じる(36.2%)が若干上回るという結果になっている。

 本調査では、設定温度毎にどのように感じたかのデータが無いのであるが、設定温度26℃以上が63.1%に達する中での調査結果である。したがって、「冷房の効いたオフィス」は、意外に「寒い」と思われる環境であるという結果になった。

 一方、オフィスの冷房設定が寒いと回答した481人を対象とした「オフィスの冷房が体調不良に結びつくことがありますか?」という設問に対して、8割以上(男女合計の82.5%)がオフィスの冷房で「体調不良」になったと回答している。男女の内訳では、男性は77.9%、女性は85.3%が、オフィスの冷房で「体調不良」になったと回答しているのだ。

 ひとつ前の設問で、オフィスの冷房設定を「寒い」と感じる女性は60.0%。男性は36.2%であったが、「寒い」と感じると危険である。「寒い」と感じた8割以上がオフィスの冷房で「体調不良」になった経験があるからだ。

 ちなみに、本調査では、女性の70.3%、男性の54.6%、全体では過半数(62.1%)が、黙ってこっそり温度を変更したことがあると回答している。女性は温度を上げることが多く、男性は温度を下げることが多い。また、黙ってこっそり変更したにも関わらず、元の設定温度に戻された経験があると回答した女性は74.5%、男性は72.7%、全体では73.7%となっている。

 そんなことも質問するのか!と面食らうが、それだけ設定温度は重要であり、笑ってはいけないだろう。

◆冷房による体調不良とその対策

 本調査では、オフィスの冷房で「体調不良」の具体的な内容を回答者に聞いていない。具体的には、どのような「体調不良」があるのであろうか?

 日本医師会は、「冷風に長時間あたっていると、倦怠感、頭痛、食欲不振、身体の冷えなどの症状が出ることがあります。これは、急激な気温変化に体が適応できずに、冷えのため自律神経がおかしくなるからです。冷房のときは、外と室内の温度差を5℃以内にしましょう!」(参照:日本医師会)という見解を示している。

 エアコンも進化してきている。最新のエアコンでは、人の手足の温度まで見極め、冷房時は冷え過ぎ防止で冷房運転を弱める等、節電かつ快適なエアコン運転を実現できるようになってきている。エアコンは最新のものの方が、冷房による「体調不良」を防げる機能が多いだろう。温度を28℃に設定できない、「寒い」と感じるのであれば、クールビズに逆行するが、上着やカーデガンを羽織るなどの対策を講じたほうがいいかもしれない。

<文/丹羽唯一朗>

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:7/24(日) 9:10

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