ここから本文です

【MLB】イチロー、44年ぶり50歳現役の可能性。米メディアも特集、マ軍指揮官「白髪染めを使っていたら、30代の選手」

ベースボールチャンネル 7/25(月) 11:00配信

昨年の成績から想像できなかった今季の活躍

 ジョーク好きな米国人にも、単なるリップサービスだとは思わなくなってきたらしい。AP通信は現地23日配信の記事で、マーリンズ・イチローについて特集。通算3000安打に迫るレジェンドが公言する「50歳まで現役」という野望についての可能性を探った。

「彼はジョークを言っているんだよな?」

 50歳現役宣言について、ある記者がこう質問したという。取材対象は、イチローの古巣オリックスでの監督経験を持ち、友人でもあるメッツのテリー・コリンズ監督。コリンズ監督は真剣な表情でこう答えた。

「多分そうじゃない。日本人について一つだけ言うなら、彼らは冗談は好まない。そして、もし50歳でも現役を続けられる選手がいるとしたら、彼はそのうちの一人だろう」

 証言は続く。マーリンズのドン・マッティングリー監督は「彼の年齢の話によくなるけどね。その議論は不毛だよ。だってあのプレーを見ただろう?」と走攻守で全く年齢を感じさせないパフォーマンスを称えた。「もし白髪染めを使っていたら、みんな30代の選手だと思うだろうね」と目を細めた。

 確かに今季のパフォーマンスは驚異的だ。この記事が配信された現地23日現在で、180打数61安打の打率.339。出塁率.415、OPS.809は、ともにキャリア平均の.357、.763を凌駕している。

 昨季は打率が自己ワーストの.229。出塁率も3割を切り.282。OPS.561は、325打席以上立った打者230人の中で最下位に沈んだ。「1年前には3000安打到達は無理かもしれないと思われていた」と同記事も振り返る惨状だった。

 このリバイバルぶりを見せつけられた周囲は、イチローの「野望」を、より現実的な「目標」へと見方を変えつつある。

50代でプレーした最後のメジャーリーガー

 AP通信によると、50代でプレーした最後のメジャーリーガーは、1980年に54歳でプレーしたホワイトソックスのミニー・ミノソ外野手だという。キューバ出身で通算1963安打を放ち、最多安打を1度、盗塁王には3度輝いた。

 ただミノソは38歳だった1964年に、実質的にはメジャーの舞台から退いた。そこから12年ものブランクを経て、76年に50歳で3試合だけ出場し1安打。再び4年の空白後の80年に54歳で2試合に出場し2打数無安打だった。50代でのプレーは、記念の「おまけ」的な位置付けだった。

 近年の高齢野手と言えば、代表格はロッテでもプレーしたフリオ・フランコ。07年に48歳をもってメジャーを退いたが、このシーズンも2球団で55試合に出場し、20安打、1本塁打をマークした。45歳シーズンだった04年には、控え中心の起用ながら99安打を放ち、打率.309、6本塁打、57打点と立派な成績を残した。

 イチローが50歳で迎えるシーズンは8年後の2024年。果たしてメジャー44年ぶりとなる50代野手は誕生するのか。すでに「レジェンド」と呼ばれる背番号51だが、その時こそ本当の伝説へと上り詰めることとなる。

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:7/25(月) 11:00

ベースボールチャンネル