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大腸菌感染の影響引きずる米チポトレ、夏季限定サービスで業績好転なるか

Forbes JAPAN 7/25(月) 11:00配信

消費者と投資家、いずれの間でも高い人気を誇ったメキシコ料理チェーンの米チポトレ・メキシカン・グリルは、病原性大腸菌の感染問題が起きた昨年以降、顧客を取り戻すことに苦労している。株価もそれに伴い、伸び悩んでいる。



そのチポトレは今月から、新メニューとしてチョリソーを投入。また、月に4回以上来店した顧客を対象に夏季限定で提供するリワード・プログラム、「チプトピア(Chiptopia)」を開始した。

経済・金融情報サイト、シーキング・アルファ(Seeking Alpha)のケビン・ウェンクはこれらについて、同社がこれまでに実施した商品の無料提供や、販促キャンペーンの「一つ買えばもう一つ付いてくる(バイ・ワン・ゲット・ワン・フリー)」は効果がなかったと指摘。4月1日から3週間の同社の既存店売上高は、20%台半ばの減少率だったと厳しい見解を示している。

一方、クレディ・スイス証券のアナリストらは今年6月、チポトレに対する消費者の見方を明らかにするため、ソーシャルメディアを通じた同社独自の調査・分析を行った。その結果、2015年12月に過去最低の36だったスコアが、66にまで上昇していることが分かった(過去最高は2015年5月の75)。同社チームはこれを受け、チポトレの投資評価を「アウトパフォーム」としている。

同じアナリストらはこの他、チポトレの業績に大きく影響する要因として、今春から上昇が続いているアボガドの価格に注目している。

「アボガドの価格は今年4月初旬に比べ、2倍以上に上がっている。前年比では55%の上昇だ。季節的な変動要因の影響を上回る値上がりで、主因はメキシコの労働者のストと、それによる供給不足考えられる。チポトレの商品原価に占めるアボガドの割合は、平均7%と推測している」。

客足は戻るか?

「無料」は功を奏するか?

チポトレの上顧客は以前と変わらずに同社を支持しているとみられるものの、投資家らの信頼感は回復していないようだ。チポトレの株価は過去6か月間で7%以上下落。前年同月比では43%近く下げている。

だが、マキシム・グループのアナリスト、スティーブン・アンダーソンは今月18日に公表したリポートでチポトレについて、投資評価は売却を推奨する「セル」に据え置いたものの、目標株価は285ドルから300ドルに引き上げた。チョリソーの新発売などで、来店客数が今年第4四半期(10~12月期)からの1年間で、少なくとも200ベーシス・ポイント上昇すると予想している。

アンダーソンはこの他同社について、次のように述べている。「2016年上期と同第2四半期(4~6月期)の来店客数から判断して、下期にはこれまで考えていた以上に、客足が戻り始めると見込んでいる」。

「調査の結果、チプトピア・プログラムも関心を集めていることが分かった。消費者が実際に、1か月以内に3回以上チポトレで食事をしたいと考えているかどうか、今のところ確実には把握できない。だが、少なくとも7月中に一度来店してメインのメニューを頼めば、フライドポテトとワカモレを無料でもらうことができる」

Grace L. Williams

最終更新:7/25(月) 11:00

Forbes JAPAN

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