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十数件の物件を内見した雨宮塔子さんが ついに出合った6区のアパルトマン

CREA WEB 7/25(月) 12:01配信

第22回:バイクに乗ってやってきたちょい悪担当者

(第21回「雨宮塔子さんが必ずチェックする 日本では考えられないパリの給湯事情」のつづき)

 さて、住みたい地区やだいたいの平米数、部屋数や予算などを入力して絞り込んだ不動産サイト上の物件を、一件一件、載っている室内写真を眺めながら、前々回挙げたチェック項目と照合していくと、そう多くは残らない。数にして十数件だった。それでも、今のこのアパルトマンを探していた時は、心にヒットする物件が、ここ一軒だけだったことを思えば、かなりラッキーな方である。

 私は写真を見て素敵だと思った順に、その物件を扱っている不動産屋に片っ端から電話をかけて、アパルトマンを下見できる日程に約束を取りつけた。下見は子供たちが学校へ行っている間に限られる。ひどい日には1日に4件の物件をはしごする日もあった。

 中には高飛車な不動産屋もいて、こちらの都合など一切聞かずに、下見は○日の○時だけと冷たく言い放つ輩(やから)も。日本ではあり得ないと思うが、あまりに横柄な態度が気に障る場合は、いくらその物件に興味があっても、縁がなかったと思って忘れる術も覚えた。

 また電話では受け付けず、サイト上で下見の告知がある物件もあった。要はその日のその時間に下見に行けない人は眼中にないということだ。人気のある地区で素敵なアパルトマンなのに家賃もお手頃という物件には希望者が殺到するから、下見の日取りもひとまとめにしてしまうのだろう。こうした物件は、下見の際に即決する人が多いから、下見の段階で不動産屋に提出する必要書類を揃えておくといい。

 下見した物件の中で、私も一度だけ、この「告知型」物件のランデブーへ行ったことがある。集合場所へ10分前には向かってスタンバっていても、誰も姿を現さない。何度も住所が正しいか確認し、ウロウロと辺りをうろついても、約束の時間になっても不動産屋の担当の人すら来ないことに不安がマックスに。

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最終更新:7/25(月) 17:41

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