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新型トヨタ 86を試乗──運転の楽しさは外国車を含む現行生産車ベスト10に入る!

GQ JAPAN 7/26(火) 13:21配信

今年7月、2012年のデビュー以来初となるマイナーチェンジを受けた新型トヨタ 86。今回の進化のキモはどこにあるのか。富士スピードウェイ・ショートコースで試乗した。

【動画とフォトギャラリーで新型86をさらに詳しく】

富士スピードウェイのショートコースはせいぜい3速までのミニサーキットながら、地形を生かしてアップダウンしながら曲がるテクニカルサーキットである。クリッピングポイントが見えないコーナーが2カ所あるので、腕と度胸がいる。こちらは腕も度胸もない。路面はウェット。雨が降っている。そんなところを4ラップずつ、新旧の86でドライブする。それで違いがわかるのだろうか? 

わかったのである。全然違った!後期型はものすごくよくなっていた。いっそう信頼できる練習機に仕立てられている。タイヤは新旧どれも215/45R17サイズの、ごくフツウのミシュランである。タイヤに頼らない、ということを開発方針のひとつにしているからだ。

最初に乗った旧型はリアが滑るのがわかった。リアが滑るので怖くて踏めない。おっかなびっくり運転しているせいもあるけれど、狙ったラインが微妙にズレる。

次に新型に乗り換えると、ボディの剛性感、しっかり感が明らかに違う。走りやすい。雨が弱くなって路面の状況が若干変わったのかもしれないけれど、旧型の時みたいにリアが滑らない。安定感がある。登りコーナーでも接地感がある。だから安心して踏める。

6段のマニュアルギアボックスはショートストロークで意外なほどカチリカチリとシフトできる。ペダル位置が適切だからシフトダウン時に中ぶかしを入れることも容易だ。これが決まると、クルマを操っている気分がいや増す。

最後にもう1回、新型の一番高いグレード、GT“Limited”の乗る。インフィールドのS字でリアが流れるのは、最初に乗った旧型の時とは違って速度が上がっているからだ。コースにちょっと慣れて踏めるようになってきたこともある。流れてもVSC(ビークルスタビリティコントロール)が効いてスピンモードにはならない。

フラット4は4000rpmを超えると、音量を増し、ドライバーを喜ばせる。雨のせいか、音が澄んでいて、蜂を思わせる軽快なサウンドを発する。このサウンドシャワーはエンジンの回転数によるものというより、全開快速時に吸気サウンドを増幅させるデバイスのなせるワザなのかもしれない。なんにせよ、気持ちがイイ。

フラット4はその性質上、リミットの7450rpmまでスムーズに回り、いつの間にかカットオフが働いたりする。乗り心地がいいのは、縁石に乗り上げてもガタピシしないことからも明らかだ。ああ、ドライ路面でドライブしたかった……。

筆者はピットにおられた開発担当者にお尋ねした。これ、スバルBRZとどう違うのですか?と。実は筆者は数日前に先に発表されたBRZに乗っていたのでぜひ聞きたかった。

トヨタの担当者は開口一番こういった。

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最終更新:7/26(火) 13:26

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