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新規オープンの飲食店、初日の大混乱は避けるべきか否か?(玉木潤一郎 経営者)

シェアーズカフェ・オンライン 7/26(火) 5:49配信

たとえば会社の近くに新しい飲食店がオープンしたので、とりあえず一度行ってみたところ、店内は客でいっぱい、店員は皆不慣れで店の運営はまったく回っておらず不快な思いをした。

・・・・・そんな経験をしたことがある人は多いのではないだろうか。

飲食店が新規オープンする際には、開店にあわせて強力な販促をかける。

販促のおかげで客は入るが、スタッフは運営に慣れておらず、接客も調理も全く間に合わない。客としては、たまったものではないという状況だ。

■なぜ無茶なオープン集客をかけるのか
これを飲食店の運営側から考えるとどうだろうか。実際、新規オープン時の混乱を避けるために、あえてスロースタートを切る飲食店もある。

理由は、前述のような状況で来店客に不満足な印象を抱かれたくないという考えだろう。

一見正しく感じるそのスロースタート手法は、実は最終的に多くのお客さんに支持される繁盛店をつくる上では、非常に危険である。

当然ながら、新しくできた店は認知度がゼロに近い。だからチラシなどの販促を用意して、店舗前や人通りの多いところでスタッフに配らせたりして、認知度を高めるわけだ。しかしこのチラシに、割引やプレゼントなど、強い来店動機につながる販促がかかっていないと、お客さんの動きはどうしても鈍くなる。

その場合、お店はスロースタートとなり、満席になって運営がパンクすることはないだろうが、新しく出来たのに賑わっていない店が客に与える印象は、運営側の思惑とは外れて非常に残念なものになる。

新規オープンなのにあんまりお客が入ってなかったお店に行ってみたいと思うだろうか。

料理とサービスで強い満足感を与えることが出来ればSNSや口コミで広がるじゃないかと考えるかもしれないが、現在の過当競争の中では、まず一回目の来店を勝ち取ることは容易ではない。

初回来店が少なければ、母数が少ない分だけ口コミの広がりも狭く、遅い。ましてSNSに上げられやすい記事は、“話題の店に行ってみたらこんなに混んでてすごい!”というノリのものが多く、行ってみたらヒマな店だったという話は拡散しづらい。

一部の老舗や隠れ処店を除いて、飲食店がTVなどのメディアに露出したがるメリットも、まず一回来てもらうためだ。

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最終更新:7/26(火) 5:49

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