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ヤクルト石川、球団史上3人目通算150勝へ。小さな大投手は「内弁慶」返上なるか【新・燕軍戦記#28】

ベースボールチャンネル 7/26(火) 11:00配信

353勝の金田、191勝の松岡に次ぐ偉業に王手

 金田正一と松岡弘。球団史上に残る2人の大エースに次ぐ偉業に「小さな大投手」がたどり着こうとしている──。

 東京ヤクルト一筋に今シーズンでプロ15年目。石川雅規(36歳)が、前身の国鉄、サンケイ、アトムズ時代を含めても球団史上で金田(通算353勝、ほかに巨人で47勝)と松岡(通算191勝)しか成し遂げていない通算150勝に王手をかけたのは、今月18日のことだった。

「1つ勝つのって大変ですね……」

 ヒーローインタビューを終えてクラブハウスに引き揚げる途中、思わずそんな言葉がこぼれた。本拠地・神宮球場で横浜DeNAを相手に、7回1失点の好投で挙げた今季5勝目。それは石川にとって、およそ2カ月ぶりの白星であった。

 開幕の時点で残り6勝まで迫っていた150勝は、5月中に達成している可能性もあった。5月11日の広島戦(神宮)で今季4勝目をマーク。だが、続く18日の同カード(マツダ)では勝ち負けつかずにマウンドを降りると、その4日後に左ふくらはぎ痛で登録を抹消された。

 当初は軽症と見られ、10日後の6月1日には北海道日本ハム戦(札幌ドーム)に先発した。ところが本調子にはほど遠く、3回4失点で5敗目を喫してしまった。

「自分では10日で行けるし、それ以上は空けたくないという思いがあったんですけど、やっぱり無理でした。なんとか一軍のマウンドで結果を出したいという気持ちだったんですけど……。(練習でも)走れてなかったですし、ピッチングでも(軸足で)蹴れないですし、ただボールを投げているような状態だったので、そんなに甘くはなかったです」

 6月3日には再び登録抹消。そこから7月18日のDeNA戦で復帰するまでの空白期間は、石川にとっては異例というべきものだった。2002年のプロ入り以来、毎年24試合以上に投げ、2ケタ勝利を11度も記録するなどコンスタントに働いてきた。だから「ローテーションを年間守るっていうのが最低限の仕事だと思っている中での1カ月半の離脱は、自分でもすごくショックだった」と振り返る。

「(一軍に)上がるなら万全でというか、前半戦よりもいいパフォーマンスをという思いがあったので。そういう意味でもファームでしっかりと結果を出さなきゃと思ってました」

 そんな思いで調整を続け、6月30日の埼玉西武戦(戸田)で3回無失点、7月8日の東北楽天戦(神宮)では6回無失点。ファームでしっかりと結果を残したベテランに、真中満監督も「前半は故障があって休みも多かったんで、(後半戦は)なんとかチームを引っ張っていってもらえれば」と期待を寄せた。

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最終更新:7/26(火) 11:00

ベースボールチャンネル