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レッチリ、ミュージック・ビデオ 人気ベスト10

ローリングストーン日本版 7/26(火) 19:00配信

『スカー・ティッシュ』『ギヴ・イット・アウェイ』を抑えて1位に選ばれたのはあの曲!!

【動画あり】レッチリ、ミュージック・ビデオ 人気ベスト10

レッド・ホット・チリ・ペッパーズの曲はどれも唯一無二のファンキーなエナジーに満ちているが、メンバーの強烈な個性とライブの熱狂を反映したミュージック・ビデオは、その音楽に負けず劣らずインパクトのあるものばかりだ。全身を銀色に染めた4人が砂漠で踊り狂うものから、タクシーの運転手による誘拐劇まで、どの作品もバンドの飽くなき探究心を反映したユニークなものばかりで、曲に新たな魅力をもたらしている。ローリングストーン誌の読者投票で選ばれた、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベスト・ビデオ10作を以下で紹介する。

10位『キャント・ストップ』

マーク・ロマネクが監督を務めた『キャント・ストップ』

その馬鹿馬鹿しさがレッド・ホット・チリ・ペッパーズの魅力の1つであることに異論を唱える人はいないだろう。どこか抽象的でコンテンポラリー・アートを思わせる『キャント・ストップ』のビデオは、バンドのそういった部分を見事に表現している。マーク・ロマネクが監督を務めた本作は、エルヴィン・ヴルムの『1分間の彫刻』にインスパイアされたという。2003年作『バイ・ザ・ウェイ』からシングルカットされたこの曲のビデオで、様々なモチーフを手にしてポーズをとるメンバーは、気がむくままに音楽とは何の接点もないストーリーを紡いでいく。


9位『ギヴ・イット・アウェイ』

フランス出身のファッションフォトグラファー、ステファン・セドゥナウィが監督を務めたモノクロのミュージック・ビデオ『ギヴ・イット・アウェイ』

彼らにとって初のナンバーワンシングルとなった『ギヴ・イット・アウェイ』のミュージック・ビデオは、バンドのトリッピーでエキセントリックな面を存分にアピールしてみせた。フランス出身のファッションフォトグラファー、ステファン・セドゥナウィがモノクロで撮影したこのビデオでは、全身を銀色に染め上げ、風変わりな衣装を身にまとったメンバーが、ファンキー・ラップ・ロックのエナジーを体現するかのように、砂漠の真ん中で踊り狂う。

8位『カリフォルニケイション』

カリフォルニアの風景と幻想を再現したビデオゲームの世界をメンバーが駆け抜ける、2000年発表の『カリフォルニケイション』のミュージック・ビデオ

2000年発表の『カリフォルニケイション』のミュージック・ビデオの舞台は、カリフォルニアの風景と幻想を再現したビデオゲームの世界だ。3Dキャラクターと化した各メンバーは、架空のカリフォルニアを所狭しと駆け巡る。無限に続くフレームの中で演奏する本物のメンバーたちは、やがて3Dの世界へと迷い込む。
--{7位~4位}--
7位『ダニ・カリフォルニア』

メンバーがエルヴィス・プレスリー、グレン・ダンジグ、カート・コバーン等に扮する『ダニ・カリフォルニア』のミュージック・ビデオ

メンバーがエルヴィス・プレスリー、グレン・ダンジグ、カート・コバーン等に扮する2006年作のこのビデオは、ロックの歴史をなぞるような内容となっている。また終盤に登場する彼らのトレードマークともいえる衣装の数々は、バンドの持つ長い歴史を感じさせる。

6位『ソウル・トゥ・スクイーズ』

『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』のB面曲として発表された『ソウル・トゥ・スクイーズ』は、後に映画『コーンヘッズ』のサウンドトラックに収録された。

後に映画『コーンヘッズ』のサウンドトラックに収録されたこの曲は、『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』のB面曲として発表された。旅するサーカス団とともに、メンバーが様々な奇行に興じるこのミュージック・ビデオは、クリス・ファーレイがカメオ出演するなど、映画へのオマージュという側面を持っている。


5位『スカー・ティッシュ』

ステファン・セドゥナウィと再びタッグを組んだ『スカー・ティッシュ』のミュージック・ビデオ

『ギヴ・イット・アウェイ』のビデオで監督を務めたステファン・セドゥナウィと再びタッグを組んだ本作の主役は、見事に復活を遂げたギタリストのジョン・フルシアンテだ。ひどい傷を負った満身創痍のメンバーたちは、ジョンが運転する車で砂漠を旅する。砂嵐が吹き荒れる荒野で、フルシアンテが壊れたギターをかき鳴らすシーンは、間違いなく本作のハイライトだ。

4位『アンダー・ザ・ブリッジ』

バンドの名バラード『アンダー・ザ・ブリッジ』の世界観を、ドリーミィで目がくらむようなビジュアルで表現してみせたガス・ヴァン・サント

自身の監督作『マイ・プライベート・アイダホ』にフリーを起用したガス・ヴァン・サントは、バンドの名バラード『アンダー・ザ・ブリッジ』の世界観を、ドリーミィで目がくらむようなビジュアルで表現してみせた。ロサンゼルスの街をうろつき、そして演奏するメンバーたちを照らし出す紫、青、緑といった色の洪水は、孤独と薬物への依存を歌った同曲の感傷的なムードを一層引き立たせている
--{3位~1位}--
3位『アザーサイド』

ドイツ表現主義にインスパイアされた、ゴシックで立体派芸術を思わせる世界観を表現した『アザーサイド』

ドイツ表現主義にインスパイアされたという『アザーサイド』のビデオが描くのは、ゴシックで立体派芸術を思わせる世界観だ。若者がさまよい続ける悪夢のような世界は、薬物依存の克服に伴う苦痛の象徴なのかもしれない。

2位『バイ・ザ・ウェイ』

バンドの大ファンのタクシードライバーがアンソニー・キーディスを誘拐する『バイ・ザ・ウェイ』

『バイ・ザ・ウェイ』のミュージック・ビデオは、バンドの大ファンのタクシードライバーがアンソニー・キーディスを誘拐するというドラマ仕立てな内容となっている。過激な運転と奇妙な行動で気を引こうとするドライバーに危機を感じたアンソニーは、フリーとジョンにメールで助けを求める。事態の深刻さに気づき、フリーの車に乗り込んだ2人は見事にアンソニーを救出してみせる。しかしその直後、ドラマーのチャド・スミスが同じタクシーに乗り込んでしまう・・・

1位『ファイト・ライク・ア・ブレイブ』

アンソニー・キーディスの薬物依存性の克服を歌った『ファイト・ライク・ア・ブレイブ』。このミュージックビデオに登場するオリジナルメンバーのヒレル・スロヴァクは、後にこの世を去ることになる。

『ファイト・ライク・ア・ブレイブ』は、アンソニー・キーディスの薬物依存性の克服を歌ったドラマチックな曲だ。このミュージックビデオに登場するオリジナルメンバーのヒレル・スロヴァクは、その1年後にヘロインのオーバードーズでこの世を去っている。若さゆえのエネルギーに満ち溢れ、どんなに馬鹿げた状況でも無邪気に振る舞うメンバーたちの姿は、映画『ロストボーイ』を彷彿とさせる。

Translation by Masaaki Yoshida

BRITTANY SPANOS

最終更新:7/26(火) 19:00

ローリングストーン日本版

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