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投資詐欺、被害者の告白――私が300万円だまし取られてたワケ

HARBOR BUSINESS Online 7/26(火) 9:10配信

どう考えてもあやしい投資話に乗っかる人は少なくない。しかも、それなりに知識や経験のある人が被害に遭っていたりする。その“騙しの手口”とは……? 自らも投資マニアであり、数々のあやしい商品に手を出してきたと語るFP・藤原久敏氏のツッコミを交えて検証する

◆看破は不可能!? 10年に及ぶ好成績にすっかり信用しきってしまい……

【MARS投資/損失:300万円】

飯田孝之さん(仮名・44歳)

 総被害額1300億円とも1800億円とも言われる巨額詐欺「MRIインターナショナル事件」。アメリカでは“病院の診療報酬請求権”を担保にした債券(MARS)が出回っているが、これに投資するという触れ込みのファンドを日本で販売していたのがMRIだった。

「公的保険制度がないアメリカならではの商品と聞いて、いかにも見どころがありそうだと思いました。当時ネット広告で見かけて、自分から資料を請求するなど、積極的に動きましたね」と話す飯田さんは、被害者の一人。国(アメリカ)がバックについているから安心なはず、年利6~8.5%という高利回りにも魅力を感じたと言う。

「30年前なら銀行の利息でもこれくらいだったから、非現時的というより“お得な商品”という印象。送金時も《USA ネバダ州 ラスベガス》で、本格的だなあ、なんて(苦笑)」

 スタートは‘01年。150万円で5年満期・年利7.5%の商品を購入。5年後にはつつがなく満期を迎え、56万5000円をゲット。これに気を良くして同じ商品を購入。

‘11年には2度目の満期を迎え、またも56万5000円をゲット!「10年間で2回払い戻されているので、完全に信用していました」と、さらなる再投資は倍プッシュ。150万円に加えてドル建てで1万ドル分の商品も購入した。

 これが裏目に出た。2年後の‘13年に「MRIは自転車操業状態」との報道が噴出。MRIからは「大丈夫です!」とメールもきたが、実態としてはまともな運用など行われておらず、積み立てられた資金を切り崩して分配金に回していたことが明るみに……。

 入金していた400万円はパァ、しめて300万円の損失。団体裁判の参加費用2万円が惜しいので、泣き寝入りを決めたという飯田さんであった。

◆プロのツッコミ

配当の実績をつくって顧客を信用させるのは古典的な手口。和牛オーナーの安愚楽牧場でも、顧客は毎年受け取る配当金に満足しており、満期になっても解約する人は少数でしたが、その実情はまともな運用などなされておらず、資金を取り崩して配当分を捻出していただけ。MRIのケースでも10年間の実績が目くらましになっていたのでしょう。一つ言えるのは「流動性の低い商品には手を出すな」ということ。売りたいときに売れない商品は、それだけでリスクと心得るべき。

【藤原久敏氏】

‘77年生まれ。’01年、当時としては全国最年少での独立系ファイナンシャルプランナーとなる。投資マニアでもあり、著書『あやしい投資話に乗ってみた』(彩図社)では、自身のカラダを張った投資体験を披露している

― あやしい投資話[騙しの手口]リポート ―

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:7/26(火) 9:10

HARBOR BUSINESS Online

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。