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高いカベ、「レアポケモン」化した任天堂株の3万円

会社四季報オンライン 7/26(火) 21:06配信

 週初の25日、任天堂 <7974> 株がストップ安になった。日本での配信スタートが前週末の22日。日本列島のいたるところで、多くの人が「ポケモンGO」に興じていたとみられる時間帯(夜7時台)に同社がアップした「ポケモンGOの配信による当社の連結業績予想への影響について」と題する1枚のリリースが引き金になった。

 ここに書かれていたのは、任天堂株大爆騰の初期から多くの市場参加者が知っていたことである。米Niantecが開発・配信し、関連会社である「ポケモン」はポケットモンスターの権利保有者としてライセンス料および開発運営協力に伴う対価を受け取るということ。そして、「ポケモン」は、任天堂が議決権の32%を保有する持分法適用関連会社であるため、連結業績に与える影響は限定的ということ……。

 なんの驚きもないはずが、先週末22日(終値2万8220円)に買い持ち状態だったホルダーの多くは処分売りで反応した。ネットの掲示板では、任天堂ホルダーと思しき投資家の同リリースに対する怒りに満ちた書き込みが目に付いた。

 先週まで続いた任天堂株の驚異的な出来高と株価の変貌、そして関連株をむやみに物色する「ポケノミクス相場」なる常軌を逸した動き……この燃え盛る動きを自ら鎮火した同社のリリースに対し、超短期で儲けることだけを前提にしていた任天堂ホルダー以外の市場関係者は「任天堂あっぱれ!」と思ったのではないだろうか。

 これぞ、本来のあるべきIRの姿であり、コーポレート・ガバナンスである(どこぞの新興株であれば、自らのIR術を駆使してさらに火に油を注ぎ、ここぞとばかりに時価総額を膨らませようとしたのではないか? とすら思ってしまう)。

 任天堂は、コーポレート・ガバナンスに対する基本的な考え方を以下のように示している。「任天堂に関わるすべての人の利益を考慮しつつ、長期的、継続的に企業価値を最大化するよう統治されなければならないと考えており、透明性の高い健全なコーポレート・ガバナンス体制の構築および企業倫理の向上に努めています。」(原文まま)

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最終更新:7/27(水) 17:21

会社四季報オンライン

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。