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ミラン監督の言葉に潜む本田復活のキーワード バイエルン戦のチームに見出した「自己犠牲精神」

Football ZONE web 7/28(木) 19:57配信

ドイツ王者とのICC初戦で浮き彫りになった、“右ウイングの二番手”という序列

 日本代表FW本田圭佑が所属するACミランは、現地時間27日にアメリカのイリノイ州シカゴでインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)のバイエルン・ミュンヘン戦に臨んだ。試合は3-3で90分を戦い終えると、PKスコア5-3でミランがドイツ王者バイエルンを下している。本田は後半17分から出場。得点には絡まなかったものの、PK戦では1人目のキッカーを務めてきっちりと成功させた。

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 本田は右ウイングで躍動した元スペイン代表FWスソの二番手という位置付けになったが、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は試合後、本田復活のキーワードとなる言葉を発している。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」電子版が報じている。

「いい試合だった。バイエルンを困難に追い込んだから、選手は最高に幸せを感じていた。さらに強い確信を手にするための仕事をする上で、小さな基礎となる。素晴らしい試合だった。特に相手のクオリティーを考えれば、ね」

 モンテッラ監督は今季初実戦となった16日のフランス1部ボルドー戦に続くゲームで、大きな手応えを感じていた。3-2で迎えた試合終了間際にPKを決められて追いつかれたが、強豪相手に奮闘。ミランは先発3トップのイタリア代表FWジャコモ・ボナベントゥーラ、元U-21フランス代表FWエムベイェ・ニアング、元U-21スペイン代表FWスソが好連携を見せ、ドイツ王者相手に親善試合ながら3ゴールを奪った。

流麗な連携よりも指揮官が評価したもの

 流麗な連携よりも、指揮官が満足したことがあるという。「私が最も気に入ったことは自己犠牲だ。成長し、自分を犠牲にしようとする情熱を目にすることができた。このグループは何かを成し遂げる準備を進めている」とモンテッラ監督はこう語った。

 右ウイングに入った本田は、バイエルンのオーストリア代表DFダビド・アラバという実力者とマッチアップしたことから、PK戦以外ではほとんど見せ場を作れなかった。だが、昨季1得点3アシストという攻撃的なポジションの選手として完全なる不発でも、出番を手にできたのはモンテッラ監督の口にした自己犠牲の精神ゆえだった。たとえ局面打開力に乏しくても、本田はバランサーとして攻守に奮闘した。

 昨季後半戦にジェノアへ武者修行に出たスソが、6得点2アシストと結果を出してミランに戻ってきた。モンテッラ監督はクラブが移籍させる方針だった左利きの新鋭を「放出してはならない」と強化部に要請するほど気に入っており、ポジション争いで本田の一歩先を行っているのは間違いない。

 だが、サムライとも呼ばれる本田の自己犠牲精神は、モンテッラ監督にも評価してもらえるかもしれない。

「目指すところは楽しいフットボールを構築すること。パスで主導権を握る。結果ではなく、内容が大事なところだ。いかに相手にダメージを与え、自己犠牲を払うのかが、私が最も気に入ったところだ」

 指揮官は一貫して自己犠牲の重要性を強調していた。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:7/28(木) 19:57

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