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浦和・李忠成が示した真骨頂。興梠不在時の2ゴール。生粋のストライカーとしての矜持

フットボールチャンネル 7/28(木) 11:30配信

 攻守のキーマン、DF遠藤航とFW興梠慎三をリオデジャネイロ五輪に臨む日本五輪代表へ送り出した浦和レッズに「救世主」が舞い降りた。負ければ今シーズンの年間王者獲得へ暗雲が垂れ込めていた、23日の鹿島アントラーズとのセカンドステージ第5節。後半から興梠が務めるワントップに入り、同点&逆転の2ゴールを奪った元日本代表FW李忠成の熱き咆哮が、ファーストステージで3位に甘んじた「赤い悪魔」を再び加速させる。(取材・文:藤江直人)

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「100回あったら絶対に100回詰めないといけない場面」

 あっさりと浦和レッズにおけるシーズン最多得点記録を更新した。1-1のまま白熱の攻防が続いた鹿島アントラーズとのセカンドステージ第5節。決着をつけたのはレッズのワントップ、李忠成の左足だった。

 後半28分に自陣から発動されたカウンター。MF青木拓矢のパスを受けたMF武藤雄樹が左サイドを疾走する。そのとき、李忠成はアントラーズのDFファン・ソッコと虚々実々の駆け引きを繰り広げていた。

 ファン・ソッコの姿を左斜め前方にとらえながら、中央を相手ゴール前へ駆けあがる。そして、武藤がペナルティーエリア内に入り、左足を振り抜こうとした刹那にスピードをワンランクあげる。

 同時にファン・ソッコの背後を突き、そのままニアサイドへ加速。それまで頻繁に首を振りながら李忠成の姿を確認していたファン・ソッコは、あっという間にマークすべき男を見失ってしまった。

 武藤はパスではなくシュートを選択している。それでもなぜ背番号「20」は必死にスプリントし、迷うことなくゴール前へと詰めていったのか。誇らしげな表情を浮かべながら、李忠成が胸を張った。

「フォワードならば、あそこは100回あったら絶対に100回詰めないといけない場面。もちろん100回狙って1回入るかどうかだけど、それが運よくゴールに結びついたということで、今日はサッカーの神様にありがとうと言いたい」

 武藤の強烈なシュートはGK曽ヶ端準のほぼ正面へ飛んだが、まもなく36歳を迎える百戦錬磨のベテランがこれをファンブル。さらにこぼれ球の処理を誤ったところへ、李忠成がトップスピードで詰めてきた。

 曽ヶ端の眼前でボールに左足を引っかけてネットを揺らす。殊勲の逆転弾は今シーズン7得点目。サウサンプトンから完全移籍した2014シーズンにマークした6得点を、12試合を残した段階で超えた。

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最終更新:7/28(木) 11:34

フットボールチャンネル

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