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投資において「いい人」ほどうまくいかない理由 ~マネーハック心理学

ライフハッカー[日本版] 7/29(金) 21:10配信

投資において「いい人」と「いやな人」(という区分が適当かは悩ましいところですが)がいたとき、どちらが運用成績が高くなるかというのは、難しいテーマです。

なんとなく「おひとよし」な人より「相手のいうことを疑ってかかるタイプ」のほうが、投資の失敗は少ないような気がします。

おひとよしな人はカモにされて金融商品詐欺にあうリスクもありますが、それ以前に投資心理的に考えてみても、投資において「いい人」はうまくいかない理由があるのです。

投資の非合理的行動を心理学的アプローチから解き明かす、行動ファイナンスという学問があります。その成果をわかりやすくマネーハックに活かしてみる「マネーハック心理学」では今回、「いい人」と投資の関係について考えてみます。

投資において志は大事だが、志でリターンは上がらない

根本的なことを確認しておきますが、「志の高潔さ」が投資のパフォーマンスに影響することはまったくありません。

これは志の高い人ほどなぜか忘れてしまう落とし穴で、「投資を通じて社会をよくしたい」と考えるあまり、よい会社に投資をする自分のパフォーマンスが劣後するはずがないとついつい考えてしまうというトラップに陥りがちです。

「環境負荷の低い工場を建てたA社を応援したいので株を買おう」と考えるのは結構なことです。しかし、その生産物が市場の平均価格より割高であるなど市場のニーズを外してしまえば、業績はむしろ下がるかもしれません。そもそもA社の評価はすでに高まっていて、株価が割高なタイミングで買ってしまえば、その後成長しても株価は伸びないかもしれません。

志で運用成績が上がるのなら、投資は苦労しません。心が清らかな人の投資が成功するのなら、証券会社の人間はみないい人ばかりで兜町はクリーンな街になるでしょうが、そんなことはまったくありません。魑魅魍魎の住むダークな街、というほどではありませんが、普通のビジネス街です。

こういう志の高さはオーバーコンフィデンス(自信過剰)と結びついてしまうのでしょう。行動ファイナンスの研究では、自信過剰が投資にマイナスの影響を及ぼすことが指摘されています。自分の判断に対する過信、ないし選択した投資先への過信はパフォーマンスにつながらない、という単純な事実を失念してしまい、結果として運用成績がダウンする可能性を抱えてしまうのです。

なにも志がない投資は確かに味気ないかもしれません。ただし、志が運用の本来の目的である「増やす」を相殺するようでは困ります。

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最終更新:7/29(金) 21:10

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