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【総体】「東福岡より強い…」九州の雄も脱帽する市立船橋の強さ。とりわけ光るMF高の攻撃センス

SOCCER DIGEST Web 7/29(金) 18:30配信

鹿児島城西の主将も「何もできなかった。3年間戦ったなかで一番強い相手」

 何もさせなかったと言って良い。前回準優勝の市立船橋(千葉)が、2-0で鹿児島城西(鹿児島)を下して準々決勝に進出した。

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 内容は、スコア以上の差を感じさせる圧勝だった。試合開始2分、左CKをプロ入り濃厚のDF原輝綺がボレーで合わせて先制点を奪うと、U-19日本代表DFの杉岡大暉が豪快な攻撃参加を見せるなど、後方から次々に選手が飛び出す攻撃をいかんなく発揮。自陣にブロックを築いているはずの鹿児島城西の守備網をズタズタに切り裂いた。
 
 しかし、1、2回戦と全得点を叩き出して来た注目ルーキーの郡司篤也は、抜群の嗅覚を見せて何度もビッグチャンスを迎えたが決め切れず。前半終了間際に長身FW村上弘有が追加点を奪って2-0とした後、後半は鹿児島城西が前線からプレスをかけ、攻め残りからカウンターを狙ったため、オープンな展開となったが、そこでもチャンスを決められず、2-0のままで試合を終えた。
 
 内容面から言えば、もう少し得点が欲しいところだが、3連戦の3試合目で全国16強の争いと考えれば欲張り過ぎかもしれない。内容面では圧倒。鹿児島城西の主将、永吉広大も「何もできなかった。今年は東福岡とも戦っているけど、市立船橋は3年間で戦った相手で一番強かった」と脱帽の試合だった。
 
 市立船橋は、長身FWの村上弘有の後方に2シャドーが控え、その外側をウイングバックが駆け上がる。この攻撃的な5枚を中盤で操るのが、2ボランチと攻撃時にはCBとなるアンカーの3人というシステムだ。
 
 なかでも、ボランチの一角に入るMF高宇洋は、1年時から出場経験を積んで来た頭脳派ボランチ。ポジショニングとターンを武器に次々と攻撃の起点を作り出す。高は、中盤の低い位置でボールをピックアップして左右にさばくだけでなく、縦パス、さらにランニングで攻撃参加からシュートを放つなど、小柄ながら多彩な仕事をする。
 
 鹿児島城西は高を捕まえられず、相手にサイドチェンジを許し、スライドが間に合わない状況からシャドーに飛び出されて後手を踏んだ。高は「前でも後ろでも自由にボールをもらって縦パス、サイドチェンジと意識してプレーしていた。たくさんボールを触れて、自分の長所が出せているので楽しい」と試合の手応えを話した。
 

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最終更新:7/30(土) 4:39

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