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【総体】流経大柏の最終ラインで異彩を放つ大型ルーキーは、なにもかもが規格外!?

SOCCER DIGEST Web 7/29(金) 18:58配信

最大の売りは誰にも臆さないメンタリティー。

 千葉王者の流経大柏が、日本航空との3回戦をPK戦で辛うじて制し、ベスト8へ駒を進めた。
 

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 これで守備陣は県予選の初戦から6戦連続のクリーンシートで、大会に入ってから攻撃陣の調子も上向きと波に乗っている。療養中の本田裕一郎監督に代わって指揮を執る榎本雅大顧問も「自分たちでやり切ろうという気持ちがある。チーム状態はどんどん上がってます」と語り、8年ぶりの戴冠に向けて視界は良好だ。
 
 そんなチームの最終ラインで異彩を放っているのが、1年生CBの関川郁万(いくま)だ。178センチ・63キロと恵まれた体躯を誇り、図抜けた跳躍力でつねに制空権を握る。フィジカルコンタクトでも観衆を唸らせる、ド迫力のクラッシャー。春先にはU-16日本代表に選出された。
 
 本格的にレギュラーの座を掴んだのは県予選終盤になってから。左手首の骨折で出遅れたためだ。それでも本人は、「なかなか試合には出れませんでしたが、積極的に(上級生と)コミュニケーションを取っていました。試合に出た時にすぐやれるように。時間を無駄にしたくなかったんです」と振り返る。
 
 守備中央でコンビを組む松浦駿平は、FC多摩時代の先輩。抜群の距離感は旧知の間柄ゆえかと尋ねると、「中学の時は一緒にプレーしたことはないです。高校に入ってからなんですよ。かわいがってもらってはいます(笑)」との回答を得た。
 
 最大の売りは、やはりこのメンタリティーだろう。試合を通して声を張り上げ続け、相手エースとの丁々発止のマッチアップを楽しんでいるフシがある。圧倒的なプレゼンスを示す、末恐ろしい16歳だ。日本航空戦ではほぼ完璧に敵アタッカーを封じ込んだが、「いやいやダメですよ。10番(岩下俊城)との空中戦では何回かすらされた。悔しい」と、自身の出来に満足していなかった。
 
 ハプニングに見舞われたのは後半20分過ぎ。相手選手との接触で腰の左側を傷めた関川は、プレー続行が不可能となってしまう。だが、チームはすでに交代枠を使い切っており、10人での戦いを余儀なくされた。それでも流経大柏は互角以上の内容で堂々と渡り合い、0-0のスコアのままPK戦へ。関川はベンチメンバーと肩を組んで見守った。
 
「自分のせいで苦しい展開になってしまったんで……。なんとか勝ってほしい、その思いだけでした。先輩たちを信じてましたけど、改めて凄いチームだなと感じました。感謝してます」

憧れの選手は「足もとが巧くてヘディングが強い」ボアテンク。

 憧れの選手は、ドイツ代表のDFジェローム・ボアテンク。「足下が巧くてヘディングが強い。かっこいいし、あんなセンターバックになりたいですね。これからは地上戦でも負けない力をつけていきたい」と、前を見据える。気になるのは腰の状態で、試合後に病院へ直行。準々決勝の履正社戦に影響がなければいいが。
 
 別れ際に、「この大会で(京都橘の)岩崎(悠人)さんと戦ってみたかったんですけど、お預けです」と笑みを浮かべた大型ルーキー。なにもかもが、規格外だ。
 
取材・文:川原 崇(高校サッカーダイジェスト編集長)
 

最終更新:7/30(土) 4:36

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