ここから本文です

中国で不動産業が儲かるのはなぜ?[富豪のトリビア45 -Part12]

Forbes JAPAN 7/30(土) 8:30配信

富豪たちはいかにして巨万の富を手にし、何を考え、どう使うのか。大金持ちの生態を解き明かす「45のトリビア」を、12回に分けて紹介する。最終回の第12回は、中国のビリオネアについて。彼らが恐れるものとは・・・。



Q. 共産主義の中国で不動産業が儲かるのはなぜ?

現在、中国の不動産マーケットは激しく動いている。かつて中国では、住宅は国から与えられるものだった。分譲住宅の売買が正式に始まったのは1998年。つまり中国では、不動産マーケット自体がまだ若く、大きな潜在力を持っているのだ。

中国で売買されているのは土地そのものではなく、「土地使用権」。一般には土地の所有者である国からその権利を借り受ける形になっており、居住用地であれば使用期限は70年間だ。法律では、期限に達しても契約を継続できることになっている。98年に売買された最初の物件が期限を迎えるのは今から52年後の2068年だ。

Q. 中国のビリオネアが恐れるものとは?

上海のコングロマリット、復星国際有限公司(フォースン・グループ)は、ニューヨークの金融街にある超高層ビルやフランスのリゾート企業「クラブメッド」をはじめ、最近では北海道の「星野リゾートトマム」を買収したことでも知られている。

順調に見えていた復星国際だが、2015年12月10日、取締役会長の郭広昌(グォグアンチャン)が突然失踪する事件が起こった。郭は14日には表舞台に姿を現し、司法当局に協力していたと述べたが、当局に拘束されていたと見られている。

中国国内では郭の拘束について、15年夏の株価暴落を操作したとして拘束されたファンドマネジャーとの関係があったため、あるいは良好な関係にあった上海副市長が規律違反で捜査対象になっているためではないかなどと憶測が飛んだ。復星国際は多角経営の中でも不動産や保険を核に発展してきたが、そうした業務は共産党とのコネクションなしに経営するのは難しい。コネクションのキーとなる人物の立場が危うくなれば、影響は必至なのだ。
--{どうやって資産を守っているのか?}--
Q. 中国人富豪はどうやって資産を守っているのか?

先頃世に出たパナマ文書は、モサック・フォンセカ法律事務所の顧客について暴露したものだったが、同事務所の顧客の約3割を中国本土と香港の個人や企業が占めており、リストの中で最も多く見られたのは中国系の名前だといわれている。多くの中国人はオフショア企業を通じて英国などでかなりの不動産を購入していたのだ。

中国資本が、ロンドンやニューヨークのランドマーク的建築物に投じられていることは周知の事実だ。インターネット上には、中国人のための海外不動産投資に関する情報が溢れており、「日本への投資は賢いリスクヘッジとなります!」などと、日本はもちろん、オーストラリア、タイ、マレーシア、アメリカ、カナダなどへの投資を促している。

英不動産大手のナイトフランクによれば、2015年に中国から海外の不動産に投じられた資金は300億ドルに上り、前年の151億ドルの約2倍、09年の約50倍となったという。

Forbes JAPAN 編集部

最終更新:7/30(土) 8:30

Forbes JAPAN

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Forbes JAPAN 2017年1月号

株式会社アトミックスメディア

2017年1月号
11月25日(金)発売

890円(税込)

Forbes ID 無料会員登録を受付中!
今ならもれなく電子版最新号をプレゼント

Yahoo!ニュースからのお知らせ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。