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野田洋次郎、5lackと対談:「生々しさと暗号化のバランスがアート」

ローリングストーン日本版 7/30(土) 13:00配信

ローリングストーン日本版2016年6月号アーカイヴ・インタヴュー
特集:言葉

野田洋次郎の歌詞と歌唱に関して、しばしばラップからの影響が指摘される。そこで、日本で最もエッジーなラッパー、5lackとの対談をセッティング。中目黒の日本料理屋で出会った2人の会話はひと晩中続いた。これはその一部である。

【写真あり】野田洋次郎、5lackと対談:「生々しさと暗号化のバランスがアート」

野田(以下N):元々、いつ、どんな影響から音楽を始めたんですか?

5lack(以下5):小6ですね。スケボーが好きだったんですけど、ラジカセでヒップホップをかけながら滑ると気持ち良いってことに気づいて、ハマっていきました。兄貴(注:PSGの一員でもある実兄のPUNPEE)がトラックをつくっていたこともあって、その後は、授業中も絵を描くか歌詞を書いてるか。

N:小6か、早いなぁ。ちなみに、作詞のうえでの快感みたいなものがあるとしたら、それはどんなもの?

5:日々、生活していて、ストレスを感じ始めた時に気づくんですよね。「あ、最近、書いてないわ」みたいな。要するに日記なんですよ。溜め込んだものを吐き出して、それが、ストレス発散になってる。


Photography by Katsuhide Morimoto

N:それは健全というか、本来の音楽の成り立ちから考えても間違ってないよね。

5:ストレートに言っちゃうと危ないようなことでも、ヒップホップだと暗号化してラップできるんで、思ってることを誰にも気づかずに言えるっていう。

N:気づかれなくてもいいの?

5:俺は歌詞の内容がどうこうっていうことは重要視していなくて。結局、音なんですよ、俺のラップって。自分でトラックもつくるんですけど、そこにひとつの楽器として乗せたいだけで。

N:それはわかるな。俺も音楽を聴く時に歌詞なんか重要視したことがなかったから、自分で歌詞を書くようになって、その感想を耳にして初めて、「あ、人ってこんなに歌詞を大事に聴くんだ」って気づいた。

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最終更新:7/30(土) 13:00

ローリングストーン日本版

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