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あの伝説の画家・竹久夢二を初主演映画で演じた、駿河太郎

CREA WEB 7/30(土) 12:01配信

 生誕130年を経た今もファンを魅了し続け、“日本最初のポップアートアーティスト”とされる画家・竹久夢二と、彼に翻弄される女性たちの物語を軸に描いた『夢二~愛のとばしり』で、初主演を務めた駿河太郎。意外な経歴を持つ彼が、これまでのキャリアを振り返る。

30歳を機に、俳優の道に転身

――2003年、駿河さんはミュージシャンとしてデビューされますが、音楽の道に進まれた理由を教えてください。

 大学は2年の短期で、広報科に通っていました。マスコミについて学んでいたんですが、友達はバンドなどを組んでいたデザイン科の子が多かったんですよ。それで彼らと一緒に、学祭で歌を歌うことになって、それがきっかけで周りに「俺、ミュージシャンになるわ!」と言い始めたんです。それまでギターも弾いたこともなかったんで、かなりアホな発想なんですけど……(笑)。それで卒業したときに、両親が「あと2年間大学に行ったつもりで、どこか海外行ってこい」と言ってくれて、イギリスに音楽留学に行って、曲を作り始め、帰国した後にデビューしました。

――過去に、お父さん(笑福亭鶴瓶)と同じ道に進むことを考えたことはありますか? 

 落語家になろうとは思ってなかったです。もともと服が好きだったので、最初はスタイリストになりたいと思っていましたから。

――その後、俳優の道へ進まれるわけですが、そのきっかけは? 

 20代のときにバイトをしながら、バンドマンをやっていたんですが、27歳ぐらいのときに出会った今のチーフマネージャーから「役者になりませんか?」と言われたんです。でも、そのときは音楽を続けるつもりだったから、「興味ないです」と断ったんです。それから2年間、会うたびに誘ってくれたのがきっかけです。それまで、いろんなお笑い芸人を育ててきたマネージャーなので、多分違うことをやりたかったんじゃないですかね(笑)。

ヒロインの夫役で注目された、朝ドラ「カーネーション」

――それまで演技は未経験だったと思いますが、どのように演技を学んでいったのでしょうか? 

 マネージャーのおかげで、映画やTVドラマ、Vシネ、いろんな現場の仕事を無我夢中でやらせてもらいました。いろんな方とコミュニケーションを取らせてもらって、そこからいい出会いに繋がっていったものもあります。周りの役者を見て、盗む技術もいっぱいあったし、とにかく現場でいろんなものを覚えていきました。でも、今考えると、分からないことだらけで、そのときご一緒した方には、たくさん迷惑をかけてしまったと思いますね。

――その頃の印象的なエピソードがあれば教えてください。

 これまで何度も共演している波岡一喜と初めて共演したVシネで、刑務所に入所している彼の先輩役をやったんです。1シーンだけの出演だったんですが、気合いを入れるため、長い髪の毛をバッサリ切って坊主にしたんです。でも、当日の現場では帽子を被ることになって……(笑)。つまり、僕もマネージャーも現場がどういうものか、よく知らなかったんです。ひとつ作品をやるごとに、そういう失敗や経験を積み重ねて、お互いに理解しながら一歩一歩、歩いてきた感じがしますね。

――その後、11年、NHK連続テレビ小説「カーネーション」ではヒロインの夫・川本勝役に抜擢されました。

 いちばん初めに世間の方に僕の存在を知っていただいた作品だと思いますから、これが転機になった作品といえるかもしれません。夫婦役だった尾野真千子さんはもちろんですが、小林薫さんは男が惚れる男じゃないですが、素晴らしい先輩と一緒にお芝居させてもらって、背中を見せてもらって、こういう役者になりたいと思うようにもなりました。

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最終更新:7/30(土) 12:01

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