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元五輪選手が語る、アスリートがセカンドキャリアに生かせる“武器”とは

THE ANSWER 7/31(日) 16:01配信

荻原次晴さん、青木愛さんが語るアスリートの“長所”

 引退後のセカンドキャリアに苦しむアスリートは珍しくない。長年競技に打ち込んできたがゆえに一般的な社会性を身につけないまま20代後半、30代を迎えてしまう選手もいる。それでも、1998年長野五輪ノルディック複合日本代表で現在スポーツキャスターを務める荻原次晴さんは「物事に真っ直に取り組める、ガッツのある人種」である点が社会人生活でも生きるはずと説いている。

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 有名アスリートが引退後、現役時代とのギャップに苦しんた結果、犯罪に手を染め、報道されたこともある。また社会人としての基礎を身につける機会がなく、引退後の就職活動で苦しむケースも多い。日本オリンピック委員会(JOC)やJリーグなどではセカンドキャリアのサポートも行っているが、課題も山積している。

 だが、荻原さんは自身がアスリート経験者だったからこそのストロングポイントがあることを指摘する。

「まずは基本的な部分ですけど、『身体が頑丈』というのはありますよね。それにプラスして一つのことを突き詰めてやってきた人たちですから、何かを任せてみると、真っ直ぐに懸命に取り組めるタイプでもあるんです」

 荻原さんは笑顔を見せながら、具体例を挙げる。

“ガッツ”はセカンドキャリアに生かせる?

「例えば、スキー競技の後輩で、ネクタイを締めて都内のあちこちをグルグル回って、コピー機を買って下さい、印刷を任せて下さい、というような営業の仕事に就いている仲間が何人かいます。そんな彼らに共通することは『ガッツがある点』です。これはセカンドキャリアを歩んでいく中でも、生かせる点ではないでしょうか」

 この意見には元シンクロナイズドスイミング日本代表の青木愛さんも大きく頷く。

「研修期間に耐えられずに辞めてしまう新入社員の方は多いと聞きます。もしかしたら、そういった人たちは『厳しい状況でも一つのことに打ち込み、続けられるのかどうか』という点で足りないのではないでしょうか。スポーツ選手だった経験がある人には『打ち込め』と言われたらやるべきところまでやる傾向にありますからね」

 アスリートはその競技人生で厳しいトレーニングや大きなプレッシャーがかかる試合を数多く経験し、常に勝敗と向き合わなければならない。幼少の頃から厳しい環境を経験しているからこそ「多少、苦しい思いをしても、へこたれないところはありますよね」と荻原さんは言う。

「社会人としての基本的なマナーやモラルをしっかりと教えてあげられれば、スポーツに打ち込んできた人たちは、早く飲み込んで馴染めるところがあるのかなと思います」と荻原さん。仕事を探すアスリートだけでなく、雇う側もアスリートが秘める武器や良さを知っておけば、両方にとって幸せな関係を築き上げることができるかもしれない。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:7/31(日) 19:27

THE ANSWER

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