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イデオロギーで選ぶな新都知事 決め手は実行力 Japan In-depth編集長 安倍宏行

Japan In-depth 7/31(日) 10:08配信

Japan In-depthの安倍宏行編集長を迎え、7月31日に投開票される東京都知事選について議論した。

今回は、21人という大量の立候補者がいるが、実質は、自公推薦の増田寛也 前岩手県知事、野党四党推薦のジャーナリスト鳥越俊太郎氏、そして自民党の推薦は得ていない元防衛相の小池百合子氏の3名の戦いと言われている。

舛添氏の公私混同といわれるお金の使い方や公用車の使い方から、都知事の資質が問われることになり、任期を全うすることなく都知事選が行われることになった。その前も猪瀬氏も同様だった。「安定して任期を全うしてほしい」というのが都民の望むところだと細川氏は語った。では新しい知事にはどのような資質が必要なのか。

「舛添氏は、彼の個人的な資質に問題があり、普通に良識・常識があればよいと思う。さらに東京オリンピック開催を控えているので、オリンピック開催都市に相応しい首長が望ましい。」と細川氏は述べた。

しかし、都知事選が決まったのは参院選の最中だったため、自公は参院選に集中したいという思いが強く、結論を先延ばしにした。野党も4党でやるかを参議院選挙の結果を見て決めようとしていたところがあり、告示まで4日しかないのに、候補者が定まらなかった。

その中で、組織の後押しなしにまず、小池氏が立候補を表明した。それについて細川氏は、「その勇ましさが印象的だった。小池氏の強さはそこにあるのかな、と多くの都民が感じたのではないか。」と評価した。増田氏以外を応援すると自民党から除名というお達しも自民党都連から出たが、「そこが逆に追い風になった部分もあるのではないのか。」と安倍編集長は分析した。実際、小池氏は未だに自民党員であり、党側としても腰が定まっていないようにも思える。「小池氏は自民党員、増田氏は自民党員ではないが自公が推している。この辺りがわかりにくい。」と細川氏も語った。

ギリギリまで他の候補者が決まらない中で、小池氏は早くから出馬を表明し、政策を出していた。他の候補者は、告示日二日前、三日前に立候補を表明し、政策があまり都民に浸透していない印象を受ける。「都知事選は少なくとも一カ月前から、都の問題を都民とともに共有することが大事だと思う。」と細川氏は述べた。

争点については、待機児童の問題ばかりが大きく取り沙汰されているが、都が抱える問題はそれだけではない。首都直下型地震の話題はメディア等でも取り上げることが減ったが、以前安倍編集長が東京都の危機管理担当の責任者に取材した際には、二週間くらい食料供給が止まる可能性があると言っていたという。幹線道路が震災で使えなくなり、水だけでなくガス、水道、電気が長期間止まれば東京は大混乱に陥る。「インフラ整備、防災対策をしっかりやっていかなければならない。」と安倍編集長は次期都知事のリーダーシップに期待感を示した。

首都高の再生に関する国交省の有識者会議の委員であった細川氏は、「(首都高の)見えているところは直しているが、地中はわからない。首都高は非常に危ない。」と述べ、1964年の東京オリンピックに向けて作られた首都高の安全対策が急務だという考えを示した。

高齢化問題も深刻だ。2025年には東京で65歳以上の人口は300万人以上、人口比率にして25%近くになると予測されている。「オリンピックばかりにお金を使うわけにはいかない。財政の配分を大胆にやっていかなければいけない。」と安倍編集長。

細川氏は、「都と区の関係も考え直した方がいい。」と述べ、広域インフラ整備のための制度の見直しが必要だとの意見を示した。最後に、「(都知事は)実行力で選んでほしい。イデオロギーの戦いにしてほしくない。」と安倍編集長が述べ、細川氏も強くうなずいた。

(この記事は、ラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2016年7月30日放送 の要約です)

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細川珠生(政治ジャーナリスト)/ Japan In-depth 編集部(Aya)

最終更新:7/31(日) 10:16

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