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金田喜稔がブラジル戦を斬る!「"とにかく耐える"のが日本のコンセプト。その共通理解が進まなければ、無理にOAを起用しなくても良い」

SOCCER DIGEST Web 7/31(日) 20:29配信

「Jリーグと同じ感覚でプレーしていては、世界のトップクラスはスペースを見つけて入ってくる」

 リオ五輪前最後の調整試合、7月31日(日本時間)に行なわれた親善試合・ブラジル戦は、金メダル候補の世界トップレベルのチームに、個のスピードや能力の高さを見せつけられた。そういう部分を体感できたのが、唯一の収穫と言える試合だった。

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 日本は後半に何本かシュートを打てるようになったが、それは相手が2点を取ってメンバーを代えたり、力を緩めたりした結果。ブラジルが点を取りに来た時は、ほとんど抵抗できなかった。ネイマールをはじめとするブラジルの攻撃陣の能力に、好き勝手やられてしまった印象だ。
 
 そのもっとも大きな原因は、前から奪いに行くディフェンスができていなかった点にある。プレッシャーに行くとかわされ、押し込まれて両サイドのMFが下げさせられてしまう。だから、カウンターも出せずに、ずっと自陣に釘付けにされる。要は、常に相手に先手を取られていた、ということだ。

 前線のファーストディフェンダーがパスコースを限定できていないから、中盤や最終ラインの選手は、ボールの奪いどころを定められなかった。だから、ズルズルとラインが下がって防戦一方になった。

 世界トップレベルの相手との対戦となるリオ五輪では、こういう展開は十分に想定できる。日本は、狙いどころを絞れないなかでの守備を、改めて整理しなければならないだろう。
 
 例えば、簡単に前を向かせないとか、相手にやられてもシュートの角度を限定して打たせるとか、少しでも相手のフィニッシュに制限をかけるようなプレーが必要だ。
 
 ドリブルで中央を割られた1失点目の場面では、ファーストディフェンダーが間合いを開けすぎているのが気になった。また、セカンドディフェンダーもフォローに入るポジショニングが取れていなかったため、あんなに簡単に突破されたのだ。

 Jリーグと同じ感覚でプレーしていたのかもしれないが、それでは世界のトップクラスはスペースを見つけて、そこに入ってくる。守備時の相手と間合いは、今回のブラジル戦を参考にして修正し、局面でより厳しい対応をしなければならない。

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最終更新:7/31(日) 20:38

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