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住宅リフォームで残念なビフォーアフターとならないための注意点(及川修平 司法書士)

シェアーズカフェ・オンライン 8/1(月) 5:16配信

先日、人気テレビ番組の「大改造!劇的ビフォーアフター」において、番組内で行われたリフォーム費用の未払いが裁判になっていると報じられた。

住宅のリフォームや注文住宅などの契約においては、まずは設計を行い、その設計に従って建築工事を行うという流れになるので、今回のようなトラブルは起こりえないようにも思われがちだ。

しかし、工事の内容が元々の契約の中に含まれていたのか、追加工事として別に費用が発生するのかということでトラブルになるケースはとても多い。建築にまつわる典型的なトラブルの一つだ。

■どのようにしてトラブルとなるか
通常、設計を行う際は、依頼人からの要望を聴きながら、それを具体化する方法を設計に反映させていき、それをもとに依頼人と打ち合わせをするという作業を繰り返す。

打ち合わせの中では、細かな点で言えば壁紙の色や仕様に至るまで、サンプルなどをもとに一つずつ決定をしていくのだが、あくまでサンプルによるイメージでしかないので、実際に完成した段階で見るのと想像したものが大きく異なって見えることも少なくない。

こうなると、依頼人としてはちゃんとイメージを伝えていたのにそれを実現できていないと感じるケースも出てくる。

依頼人はイメージの実現をするために工事個所をやり直して欲しい、それは元々の注文の範囲だと考えるわけだが、施工をした業者としてはあくまで設計の通り実現しているのでやり直すのであれば費用は別にかかると考える。こうして意見の食い違いからトラブルとなるのだ。

■原因は確認不足?
「大改造!劇的ビフォーアフター」とはテレビ朝日の人気番組で、「こんな生活を長年続けてきたのか…」と驚くような問題を抱えた住宅を設計の妙で劇的に解決するというものだ。

番組の最後には、新しくなった住宅の変貌ぶりに驚嘆する依頼人が涙するシーンが出てくることもあってとても感動的だ。そんな仕掛けがあるので、当然、どのような仕上がりになるのかは完成してからお楽しみということになっている。

そのような意味で通常のリフォーム工事とは大きく異なるプロセスをたどる。

注文者としては不便に感じている点や困っている点を設計者である匠に伝えるだけで、最後まで完成形を知ることはできないので、あとは匠の手腕に任せるしかない。

注文者にとっては著名な設計者を自己負担なしで利用できるというメリットはあるが、高額な工事費は自己負担であるわけだから、仕上がりはお任せという、ある意味ではリスクのある契約となっている。

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最終更新:8/1(月) 5:16

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