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そのディスカッションは、数学的か? (深沢真太郎 ビジネス数学の専門家/教育コンサルタント)

シェアーズカフェ・オンライン 8/1(月) 5:41配信

学生であればゼミナール、ビジネスパーソンであれは会議など、ディスカッションをする場は頻繁にあるでしょう。私たちが生きていくうえで、ディスカッションするという行為は避けて通ることのできないもののひとつです。

だからこそ、正しいディスカッション(以下、議論と表現します)の仕方を身につけておくことは極めて重要ではないでしょうか。「議論になっていない議論」をしないためのポイントを解説します。 ポイントは「定義」という言葉です。

■数学は「定義」をしないと始まらない学問だった
私の専門とする「ビジネス数学」とは、数字や論理を正しく使えるビジネスパーソンを育成する教育テーマと定義しています。数学と聞くといわゆる「文系」の方はイヤな気分になるかもしれませんが、安心してください。数式を使った数学の話をするわけではありませんので。

私は先ほど、何気なく定義という言葉を使いました。実はこの言葉は数学的に極めて重要な役割を担っています。そもそも「定義する」とは、それが何であるかを誰でも共通認識できるような言葉にすることです。

たとえば「数字」を定義してみましょう。仮に「数えられるもの」としてみます。ではサイン・コサイン・タンジェントといった三角関数の値は「数字」になるのでしょうか。円周率3.14……は果たして「数えられるもの」でしょうか。これが「大小を表現できる言葉」と定義すれば、三角関数の値も円周率も「数字」に含まれると考えてよさそうです。

たとえば「円(えん)」の定義は何でしょうか。「まんまる」という言葉で表現してしまう方も多いと思いますが、では「まんまる」とは何でしょう。地球は?ドーナツは?では卵やラグビーボールは?

正しい数学的な定義は、「ある点からの距離が等しい点の集まり」です。こう定義したから、円を簡単に描けるコンパスという道具が生まれました。

■定義が違う相手とは、うまくいかない
ここからが本題です。いったい何が言いたいかというと、「定義」が間違っていると、あるいは「定義」が相手と一致していないと、正しい議論というものはできないということです。ひとつ実例をご紹介しましょう。

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最終更新:8/1(月) 5:41

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